アメリカのトランプ大統領と、ロシアのプーチン大統領の会談で、ウクライナ情勢が大きな局面を迎えています。両首脳は、戦闘終結に向けた交渉を始めることで合意しましたが、今後、どのように進むのでしょうか。
■トランプ大統領「最初はサウジアラビアで行う」 米・ロ直接会談へ
トランプ大統領
「けさの電話会談は素晴らしかった。1時間以上も話した」
電話の相手は、ロシアのプーチン大統領です。その中身についてもトランプ大統領は自ら語りました。
トランプ大統領
「プーチン大統領が強く言っていたのは、ちゃんと戦争を終結させたいということだ。そう遠くない将来、最終的には停戦に至ることになるだろう」
ロシアとウクライナの戦闘の終結に向けた交渉を開始することで合意したと明らかにしました。
2022年のロシアによる侵攻開始から、まもなく3年をむかえるウクライナ。
バイデン前政権はプーチン氏と直接対話を行わず、ウクライナへの軍事面と財政面での支援に重点を置いてきました。
しかし、今回のトランプ氏の動きは、その政策からの大幅な方針転換となります。
トランプ大統領
「誰もプーチン大統領の考えを分かっていなかったが、私は自信を持って言える。彼は戦闘終結を望んでいる」
トランプ氏は今後の交渉について「主に電話でやりとりし最終的には対面で会談するだろう」と話し、プーチン氏との最初の会談は「遠くない将来にサウジアラビアで行う」との見通しを示しています。
一方、ロシア大統領府も…
ロシア大統領府
「プーチン氏はトランプ氏の“交渉によって長期的解決が可能だ”とする発言に同意した」
対面での会談を含め接触を継続することで合意し、トランプ氏をモスクワに招待したと明らかにしました。
では、戦闘終結は、どのような条件でおこなわれるのでしょうか。
■米国防長官「2014年より前の国境に戻る可能性は低い」
アメリカのヘグセス国防長官はウクライナの領土について、南部クリミア半島をロシアが一方的に併合した2014年より前の国境に戻る可能性は低いとの認識を示しました。
米・ヘグセス国防長官
「ウクライナを2014年以前の国境に戻すことは非現実的だと認識しなければならない。幻想的な目標を追うことは戦争を長引かせ、さらなる苦しみをもたらすだけだ」
また、ウクライナが希望するNATOへの加盟については、トランプ氏は否定的な考えを示しました。
トランプ大統領
「ウクライナはNATOに加盟することはできない。別にそれで構わない」
では今後、ウクライナをだれが守るのか。
ヘグセス国防長官は「明確にしておくが、ウクライナにアメリカ軍を派遣することはない」と明言。
今後の武器や物資の援助については「ヨーロッパ諸国が負担するべきだ」としたうえで、アメリカの援助は大幅に縮小することを示唆しました。
トランプ氏とプーチン氏との会談について、ウクライナのゼレンスキー大統領は…
ゼレンスキー大統領
「彼は強い人なのでプーチンに圧力をかけてくれると確信している。我々にとっては(アメリカが)軍事支援を止めないことが極めて重要だ」
米・ベッセント財務長官
「トランプ大統領は、この戦争を終わらせるために必要なことは何でもやると明言している」
ゼレンスキー氏は「アメリカなしには、真の安全保障とはいえない」との考えを示しました。
■米ロ首脳会談について「みんなの声」は
NEWS DIGアプリでは『米ロ首脳会談』について「みんなの声」を募集しました。
Q.ロシア・ウクライナでの戦闘終結 実現すると思う?
「実現する」…10.9%
「早期は難しいが実現する」…36.2%
「実現するが、いずれ戦闘が再開する」…26.2%
「実現しない」…23.1%
「その他・わからない」…3.6%
※2月13日午後11時12分時点
※統計学的手法に基づく世論調査ではありません
※動画内で紹介したアンケートは14日午前8時で終了しました
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