アメリカで現地時間7日、石破首相とトランプ大統領の対面では初めての首脳会談が行われました。日本テレビ・井上幸昌政治部長に聞きます。
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──初の会談でしたが、どうみていますか?
石破首相、最初はかなり緊張していた様子でした。足を細かく動かし落ち着かない感じもありましたが、その後の会見では2人ともジョークで会場を沸かすシーンもありました。政府関係者も「次第に打ち解けてきて、最後はとても良い雰囲気だった」と話しています。
──心配されたのは、トランプ大統領が無茶な要求をしてこないかでしたよね?
そうですね。会談前、ある政府関係者は「ハイリスク」の会談だと警戒していたんですが、一定程度マネジメントできたとみています。
「リスク回避」と「リスク低減」。この2つのリスクマネジメントの方法に当てはめてみますと…
防衛費の増額要求が懸念されていましたが、日本の取り組みを丁寧に説明し、このリスク、今回に限れば「回避」できました。
次に日本製鉄によるUSスチールの買収については、トランプ大統領は元々「買収反対」の立場だったんですが、「リスク低減」、リスクを下げることができたとみています。
破談になる恐れもある中、トランプ大統領が「買収ではなく投資で合意した」と発言しました。来週、日本製鉄の幹部と面会する考えを示していて、事態が動く可能性も出てきました。
そして、一部の国がすでにターゲットとなっている「トランプ関税」についても日本車など狙い撃ちの「リスクは低減」できたとみています。
──この関税、最も警戒する声が出ていましたが、どう対処したんでしょうか?
石破首相はまるでビジネスパーソンのように、これまでのアメリカへの投資実績をアピールした他、投資額を今よりも30%近く増やして1兆ドルにすること、アメリカ産の液化天然ガス(=LNG)を購入することも約束しました。
会談の同席者も「1兆ドル投資の話はしっかり刺さっていた」と明かしていまして、トランプ関税のプレッシャーをひとまず、下げることができたようです。
ただ、トランプ大統領、貿易赤字の解消に執念を見せていますので、日本を含めた世界各国が関税リスクを背負っていることに変わりはありません。
──では、今後の課題は何でしょうか?
日米のリスクは今回、一定レベルで管理できましたが、トランプ大統領はガザを所有すると言ったり、性的マイノリティーの権利を制限したり、とやりたい放題です。
国際秩序を重視してきた日本が、どこまでトランプ大統領にお付き合いできるのか、石破首相の判断が問われる場面もありそうです。
(2025年2月8日放送「news every.」より)
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