“格安”中国製AI「DeepSeek」登場に世界が激震 米半導体大手「エヌビディア」時価総額92兆円減トランプ氏も危機感示す【news23】|TBS NEWS DIG

“格安”中国製AI「DeepSeek」登場に世界が激震 米半導体大手「エヌビディア」時価総額92兆円減トランプ氏も危機感示す【news23】|TBS NEWS DIG

中国の新興企業が開発した生成AI「DeepSeek」。驚きの性能とコストで株式市場にも激震が走りました。ただ、このAI…回答をはぐらかす一面も。

■カギは「GPU」 アメリカ企業の10分の1のコストで開発

1月27日、アメリカのアプリストアのダウンロードランキングで、「ChatGPT」を抑え首位に立った「DeepSeek(ディープシーク)」。

突如現れ、日米で1位を獲得した中国製のAI「DeepSeek」とはどんなものなのか、DeepSeekに聞いてみると…

DeepSeekの回答
「DeepSeekは、中国の企業が開発した人工知能(AI)」

質問すると、即座に答えてくれる対話型AI「DeepSeek」は、中国企業が開発し、多言語に対応しています。

AIに詳しい 東京大学大学院 松尾豊 教授
「非常に性能が高い。全く違和感なく使える感じで、オープンAIの『ChatGPT』とほぼ同等」

性能に加え、注目が集まっているのが“開発コストの安さ“です。開発費は約8億6000万円でアメリカ企業のものに比べ、10分の1ほどに抑えられていると言います。

そのカギを握るのはAI開発に欠かせない「GPU」=画像処理半導体です。

AIに詳しい 東京大学大学院 松尾豊 教授
「GPU=画像処理半導体を何百台、何千台買わないと、開発競争に参入できず、数十億円、数百億円という規模でかかる。高額な投資を必要とするAI開発が非常に少ないGPUで出来るかもしれない」

■「エヌビディア」時価総額約92兆円を失う アメリカ企業として過去最大

この事態に早速、株式市場は反応。

GPUを製造するアメリカの半導体大手「エヌビディア」の株価が急落。わずか1日で、時価総額約92兆円が失われました。アメリカの企業として過去最大の減少額です。

トランプ大統領は危機感を示しています。

トランプ大統領
「中国企業『DeepSeek』による生成AIの発表は競争に勝つために、さらに集中すべきだというアメリカのAI業界への警鐘として受け止めるべきだ」

AI開発競争の構図を変える可能性を秘めた「DeepSeek」ですが、回答に偏りがあるとの指摘も上がっています。

例えば…

Q.中国の国家元首は誰ですか?(日本語で入力)

DeepSeekの回答(中国語で表示)
「私がまだ学んでいない内容です」

さらに、アメリカと中国の関係について聞いてみると、最初は中国語で長文が表示されましたが、「私がまだ学んでいない内容です」と同じ回答になりました。

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