鹿児島県南さつま市の義務教育学校で開かれた交流会。
地域のお年寄りに昔の人の暮らしぶりや遊びなどを学んだ子供たちは、生まれる前の世界に興味津々の様子でした。
南さつま市金峰町にある義務教育学校の金峰学園。
2年生の児童約40人が出迎えるのは、金峰町の5つの地区のお年寄りが活動する高齢者学級のメンバーです。
児童
「全員楽しみにしていました。どうぞよろしくお願いします」
交流会ではこのお年寄りたちが“先生”を務めます。
初めの授業は昔の話。
おじいちゃんやおばあちゃんたちが児童と同じ位の年のころ、どんな生活を送っていたのでしょうか?
高齢者学級のお年寄り
児童
「聞いたことある!」
高齢者学級のお年寄り
「火をたくと熱くなる、釜だから。おしりが『アチチッ!』となる」
お年寄りの話に現代の便利さを実感する児童も。
児童
「昔の暮らしはめっちゃ大変だったんだな」
高齢者
「そうね、考えられないね」
大城哲也記者
「貴重な昔話を聞いた後は、お年寄りと子供たちが一緒になって、ストローを使ったトンボ作りに挑戦しています」
牛乳パックを羽根に、短い時間で手軽に作れるトンボ。
子供たちはお年寄りのアドバイスを受け、うまく飛ぶように羽根の角度を調整します。
高齢者学級のお年寄り
「本当に幼い頃を思い出して楽しい。今はゲームとかばかりで、もっと自分たちで作り、創造的に何かできないのかと思った」
そして、こまや羽子板など昔懐かしい遊びも用意され、一緒に楽しんでいました。
こちらの児童は、なかなかのけん玉の達人のようです。
Q.けん玉はやったことあるの?
「1年くらい。楽しい」
授業の最後に子供たちから歌のプレゼント。
2時間ほどでしたが世代を超えた交流会は、お互いにとって貴重なひとときとなっていたようです。
児童
「今は普通に暮らせているが、昔のことを考えるともう少し物を大切にしないといけない」
高齢者学級のお年寄り
「こういう企画をつくってもらいありがたい。子供たちが楽しそうな笑顔で過ごしてくれたことが一番良かった」