新宿・歌舞伎町の廃墟となったホテルの前に大量のごみが置かれていて、今、問題となっているそうです。
なぜこのような状態になってしまったのか、生活している男性を取材しました。
「イット!」の取材班が21日夜に訪れたのは、東京・新宿区歌舞伎町にあるホテル街。
そこには奇妙な光景が広がっていました。
閉鎖され廃墟と化したホテルの前に置かれた大量のごみ。
ごみは区が対応に苦慮するほどあふれ、問題になっているというのです。
置かれていたのは自転車や水槽といった生活感のあるものなど実に様々。
そこへオレンジ色のパーカをかぶった男性が現れました。
話を聞くと男性は北海道出身で2025年で70歳。
10年ほど前から歌舞伎町に身を置き、数カ月前からこの廃虚ホテルで暮らしているといいます。
“廃墟ホテル”で生活する男性(69):
エントランスだけだよ、中には入らないという約束で。それ以上ホテルの中には一歩も入ってねぇんだ。
中には入らない約束をしたという男性。
不法占拠ではないと言いたいのでしょうか。
“廃墟ホテル”で生活する男性:
(Q.ホテルは誰が所有している?)俺の知り合いが持ってたんだ元々。(親戚の)財産としての物件なわけよ。
あくまで「許可を得ている」と主張する男性。
これまで区の主導で度々ごみの撤去が行われてきたというこの現場。
しかし周辺で話を聞くと、1年以上ごみがあふれる状態が続いていて、片付けにいくら手を貸してもすぐに増え、いたちごっこだといいます。
一夜が明けた22日、再び男性のもとを訪ねてみるとアルミ缶の片付けをしていました。
“廃墟ホテル”で生活する男性:
アルミが値段いいから。
月10万円以上の生活保護を受給しながらアルミ缶を売って12万円ほどを稼いでいる男性。
歌舞伎町で暮らす訳はその仕事がしやすいからだといいます。
“廃墟ホテル”で生活する男性:
パチンコ好きだからよ。生活保護のお金は使わないでアルバイトして余裕があるから言える。
生きがいはパチンコに加え1日に1箱以上は吸うというたばこ。
そして、飼っている金魚だとか。
“廃墟ホテル”で生活する男性:
自分の癒やし。1匹1200円とか1500円とかよ。
北海道で結婚後、30歳の時に離婚。
許可を得ていると主張する廃虚ホテル生活をやめるつもりはないようです。
街の人は「汚い…」「どんどん(ものが)増えてますね。きれいにしてほしいのが本音」と話します。
「イット!」の取材に、新宿区みどり土木部交通対策課・小谷武彦課長は「(区が主導の清掃費用は)これまでの回数だと100万円近く。ホテルの管理者に通知はしてる。(回答は)いただいてない」と回答しました。
はたしてこの迷惑状態が解消される日は来るのか。
今後の動きが注目されます。
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