日本時間21日未明の就任式を経て、アメリカ大統領に返り咲くトランプ氏。就任を前に中国との外交や第一次政権の実績である減税について、得意とする駆け引きを活発化させています。
■就任式前に首都ワシントンでデモ「怖い」
トランプ次期大統領のSNSから(18日)
「誰もが安全で、誰もが幸せに。我々はともに、アメリカを再び偉大な国にするのです」
日本時間の21日未明に行われるアメリカ大統領の就任式を前に、トランプ氏は首都ワシントンに入りました。次の大統領を、首都は激しい言葉で迎え入れました。
民主主義や女性の権利などを巡るトランプ氏の意見に反対する10の団体が一堂に会し、「立ち上がり、戦おう」と声を上げています。
デモ参加者
「間近に迫って、少し怖いです。トランプ派が舞い戻るわけですから。でも、『よい世の中に』という希望は捨てていません」
デモ参加者
「就任式なんか見るつもりもない。どうでもいいんだ。代わりに映画でも見に行くよ」
トランプ氏の過去を描き、トランプ氏が上映阻止に動いたとされるこの映画であれば、男性の気は晴れるかもしれません。
映画「アプレンティス ドナルド・トランプの創り方」です。若き日のトランプ青年が成り上がる過程での変貌ぶりに、日本の観客はこう話します。
30代
「生い立ちが気になって、見ようと思いました」
「(Q.現実のトランプ政権に何を感じる?)正直、期待していますね」
70代
「(映画は)80点くらいかな。よくディール(取引)などと言っているけれど、判断基準がなんかちょっと危なっかしいというか…」
女性が恐れた「取引(ディール)」は、早くも始まっています。
■習主席と電話会談 石破総理にどんな取引?
トランプ次期大統領のSNSから(17日)
「中国の習近平主席との電話会談はアメリカと中国、どちらにとっても非常に良いものでした」
貿易などを議論したということで、さらに18日には「就任後には100日以内に中国を訪問したい」という考えを側近に伝えたと報じられています。
さらに意欲を燃やしているのは、税制改革です。アメリカでは、個人の所得税の最高税率を引き下げた、いわゆる「トランプ減税」が第一次政権の2017年から続いています。
次の財務長官に指名された人物は、期限切れが迫る「トランプ減税」について延長すべきだと訴えています。
次期財務長官候補
スコット・ベッセント氏の発言(16日 米議会で)
「(延長不可なら)国民は史上最大の4兆ドル(620兆円相当)の増税に直面。最も重要な経済課題だ」
まもなく行われるトランプ大統領の就任式。石破茂総理大臣は今後、どのような取引に直面するのでしょうか?
石破茂総理大臣(19日 NHKの番組で)
「我が国は我が国の国益を体現して、主体的にものを言っていかねばならない」
(「グッド!モーニング」2025年1月20日放送分より)
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