前日の価格から、一気に7円の値上げも。
政府の補助金が12月に続き再び縮小されたことから、ガソリンの価格が上昇しています。
灯油の平均価格も上がる見通しで、暮らしを直撃しそうです。
「1リットル175円だったガソリン価格が182円になり、7円値上がりしています」(水上 孝一郎 記者)
一晩で一気に7円の値上げ。
レギュラーガソリン1リットル当たり182円です。
原因は2か月連続となる政府の補助金縮小。
2024年12月19日の1度目の縮小で、北海道のガソリンの平均価格は4円ほど上がりました。
そして、1月16日に再び補助金が縮小。
さらに、5円程度の上昇が見込まれています。
「冬で暖房の金額もあるし、これにガソリンの金額も上乗せされるとかなり圧迫される。正直、つらいです」(給油しに来た人)
政府はこれまでに補助金に8兆円以上の予算をあてていて、状況を見ながら今後の対応を検討する方針です。
ガソリンだけではありません。
冬の北国の暮らしを支える灯油にも、値上げの波が押し寄せています。
札幌市中央区の灯油販売会社でも1月16日から4円値上げし、1リットル当たり128円となりました。
配達先で頭を下げます。
「値上がりして申し訳ありませんが、ご協力ください。すみません」(本田燃料電器 本田 利博 社長)
補助金縮小により、北海道の灯油の平均価格も12月から4.7円上がり126.7円になっていました。
今回の縮小で、さらに5円ほど上昇する見通しです。
「いろいろ、きつい。灯油に限らず卵などいろいろなものが値上がりしている。ストーブはどうしても必要だから、生きていくためには使わざるを得ない。あきらめというより、あきれている。これ以上、どうしろと」(灯油を買った人)
結婚式場も悲鳴をあげています。
「館内の暖房機器や調理にも灯油を使う。常に館内を動かしていて、利用客のために暖かい会場を作らないといけないので厳しい」(結婚式場の料理長)
販売する側も苦渋がにじみます。
「なるべくなら値上げはしたくない。これだけいろいろなものが値上がりしているので。ホームタンクに給油すると、前日と比べ1500円~2000円ぐらい違う。原油がやっぱり高い。配達に行くたびに、客から『また値段上がったの?』と言われ苦しい」(本田燃料電器 本田 利博 社長)
物価高による生活苦に、追い打ちをかけるようなガソリンや灯油の値上げ。
我慢の冬が続きそうです。
節約術をプロに聞いてみました。
■ガソリン節約術(JAF札幌支部 安藤純一さん)
・5秒間でおよそ20キロに達するほど、やわらかく発進
・無駄なアイドリングをやめる
・不要な荷物を降ろす
・タイヤの空気圧を確認
■灯油節約術(節約アドバイザー 和田由貴さん)
設定温度を下げたうえで…
・サーキュレーターや扇風機を天井に向ける(室内空気を循環)
・電気毛布やブランケットを併用
・居間の窓にシャワーカーテン(断熱性が高い)