新潟県十日町市松之山地区で15日、むこ投げ・すみ塗りが行われ、2組の新婚夫婦の門出を祝いました。
十日町市松之山地区で毎年行われるむこ投げ。前の年に結婚した夫婦を祝うもので、江戸時代から続く小正月の伝統行事です。
今年の主役は、東京都在住の早川元さんと十日町市出身・愛さん夫婦と、神奈川県在住で津南町出身の福原圭杜さんと渚未さん夫婦の2組です。
【早川元さん】
「やっぱり歴史に名を残すビッグジャンプを決めたい。妻には優しく受け止めてもらえたらうれしい」
【十日町市出身・早川愛さん】
「大きく手を広げて待っていようと思う」
地元の人たちなどによる”お祝い会”で結婚の祝福を受けると…
今年は去年よりもやや多い雪が積もったむこ投げの舞台・薬師堂。
約5m下では花嫁や地元の人たちなど、多くの人が見守ります。そして、主役の2人とも、高らかに宙を舞い斜面を転がりました。
【早川元さん】
「本当に雪が柔らかくて埋まってしまうのではないかって。本当に皆さんにこうやってお祝いしていただいたのでその責任を持って幸せに暮らしたいと思います」
【十日町市出身・早川愛さん】
「どんなに雪にまみれてもまた這い上がってつらいことがあっても頑張っていきたい」
【福原渚未さん】
「自分の所までコロコロしっかり転がってきてくれて良かったうれしかったです」
【津南町出身・福原圭杜さん】
「気持ちよく飛べました。幸せを絵に描いたような結婚生活を送れたらいいと思う」
絆を深めた2組の夫婦。最後には、”すみ塗り”で、互いに墨を塗りあい無病息災を願っていました。