今冬の札幌は雪が少なめで暮らしやすい 中心部の積もり方は昨シーズンの半分 でもスキー場や雪の堆積場では悩ましい事態が…影響はご近所付き合いにも

今冬の札幌は雪が少なめで暮らしやすい 中心部の積もり方は昨シーズンの半分 でもスキー場や雪の堆積場では悩ましい事態が…影響はご近所付き合いにも

今年は雪の量が少なめの札幌市。雪かきは例年よりも楽ですが、頭を痛めている人たちもいるようです。

札幌市中央区にある雪の堆積場。中央区と東区で排雪された雪が運ばれてきます。

キース(堆積場を管理) 板垣紀章さん
「(例年に比べて雪の量は)少ないです」

今シーズンの雪の積もり方は、中央区で平年の半分、東区で6割余りです。

この堆積場は毎年1月10日ごろに開き、10日間ほどで規定の量に達しますが、今シーズンは満杯にならない見通しです。

キース(堆積場を管理) 板垣紀章さん
「大体(規定の搬入量まで)10日間くらいかかるけど、まだ10パーセントもいっていない」

13日入ったトラックは77台。1年前の同じ日はなんと、717台でした。

キース(堆積場を管理) 池田慎也社長
「重機のリース料や人件費もかさんでくるので、期間が長くなればなるほど、例年ベースの倍々のお金がかかる」

「私の気持ちとしては。早く(堆積場が)満杯になってください」

こちらは、札幌市北区の屯田地区。北区の積雪も平年の3分の2ほどです。

運動公園前町内会 中川史子会長
「やっぱり雪が少ないのは楽だね」

3年前の大雪では、車が1台通るのもやっと。脇に高い雪山もできましたが、今年は見違えるようです。

ただ、厄介者の雪が住民同士をつないできた一面もあります。

運動公園前町内会 中川史子会長
「やっぱり間口を開けたいと思って、雪かきするから『元気だった?』とか、いろんな話をするので」

札幌市の『パートナーシップ排雪』を使うべきかも悩みの種です。

雪が少ないため、制度を使わないという選択肢もありますが、それぞれの家の除雪事情はまちまちです。

屯田北自治会 菅原正行会長
「通年どおり(の積雪)なら、皆さんから均一にお金を徴収しても、トラブルは起きないかなと思っていますけれど…」

冬のレジャーへの影響も気がかりです。札幌市南区の『滝野すずらん丘陵公園』では、スキー場のうち、半分のエリアしかオープンできていません。

滝野管理センター 高田尚弥さん
「こちら側、ぱっと見は(雪が)あるですけれど、圧雪車で入れることができない積雪深しかないので、滑ることはできない状況です」

さらに、国内最大級をうたう“チューブそりコース”も今シーズンの状況は…。

貴田岡結衣記者
「こちらのチューブ滑りのコース、本来は200メートルですが、現在は雪不足のため、半分の長さの100メートルのコースでしか開放されていません」

去年の6割しか雪が積もっていないため、スタッフが自ら雪を集めて踏み固め、ようやく2本のコースを完成させました。

スタンプラリーなど、雪に関係なく楽しめるイベントも開いていますが、全面オープンを目指し、雪を待つ日々です。

2月4日に始まる『さっぽろ雪まつり』のHBC広場でも、雪像づくりに力が入っています。

厄介ものの一方、大切な観光資源でもある雪。これからドカ雪は降るのでしょうか。

◇《スタジオ解説》
森田絹子キャスター)
札幌管区気象台が発表している積雪の深さのデータのうち、主な都市の平年比は、14日午前9時の時点で、札幌市は51%。

帯広市は6%、釧路市と室蘭市は「0センチ」などとなっています。

堀啓知キャスター)
年末、大雪に見舞われた岩見沢市では、積雪の深さは132%などは平年以上となっていますが、全道的にみたら「少ない」と言えそうです。

森田絹子キャスター)
こうした状況にヤキモキしているのが、これからシーズン本番を迎える冬のイベントの関係者の方たちではないでしょうか。

1月末から開かれる主なイベントの一部です。

◇【帯広市】「おびひろ氷まつり」1月31日~2月2日

◇【千歳市】「千歳・支笏湖氷濤まつり」2月1日~2月24日

◇【札幌市】「さっぽろ雪まつり」2月4日~2月11日 

◇【旭川市】「旭川雪まつり」2月6日~2月11日

帯広市の氷まつりは、例年よりも雪不足で、市内各地から雪を集めているということです。

それぞれのイベントで何とか雪を集めたりして、準備をしているので、応援したいですね。2025年01月14日(火) 19時11分 更新

#北海道 #ニュース #HBC

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