今季最強の寒波により、新幹線が一時運転を見合わせるなど、三連休初日の11日も各地に影響が出ました。一方、12日夜から13日にかけては、東京都心でも雪になる可能性があります。(1月11日OA「サタデーステーション」)
■今季最強寒波 3連休の交通に影響
報告・仁科健吾アナウンサー(山形県米沢市 午前11時ごろ)
「また一段と強い雪が降ってきました。バスでしょうか、雪ですっぽりと埋まっています」
今季最強寒波の影響で、11日も日本海側の山沿いを中心に大雪となりました。山形県米沢市は降り続く雪で積雪量が今季最大の1mまで増加。
(JR米沢駅のアナウンス)
「米沢・山形駅間で運転を見合わせております」
大雪の影響でJR在来線の一部区間で遅れや運休が発生。さらに、山形新幹線つばさ号が倒木と衝突する事故も発生し、こちらも一時遅れや運休となりました。
東京に帰る観光客
「今日1番の電車で東京へ帰る予定だった。今日中に帰ることができればいいですが…」
東京のイベントに朝から参加する予定の女性は、最寄り駅から新幹線の止まる米沢駅までの電車も運休。米沢駅までタクシーで来たものの、新幹線も運休してしまい再び足止めに。
東京のイベントに参加予定
「雪国だから仕方ないと思ってます」
今季最強寒波の影響で、北陸では今シーズン初めて、積雪が2メートルを超える地点が出ました。来週水曜から木曜にかけ、再び寒気が強まり、日本海側を中心に荒れた天気となる見通しです。被災地の石川県珠洲市では、雪が積もる中、1年遅れの「二十歳の集い」が行われました。
参加者
「この振袖も津波で流されて。お母さんの振袖で。地震があって、津波も乗り越えてくれてうれしい。着られると思っていなかったので」
■「外出できない」雪かきが大きな負担に
こうした豪雪地帯で増えているのが、除雪作業中の事故です。青森県内では今シーズンだけでも、7人の死者が出ています。
報告・田丸由樹ディレクター(新潟・津南町)
「歩道の脇に雪が高く積みあがっています。私の身長172cmよりも高いですね。車道側が全く見えません」
平年のおよそ1.5倍。2メートル近い積雪となった新潟県津南町。新潟県内でも除雪作業中の事故で2人が亡くなっています。79歳の廣田茂男さんは妻と息子夫婦の4人で協力しながら、1日に何度も雪かきをしているといいます。
廣田茂男さん
「雪かきは1人だと大変だけど、2人いれば何とかなる」
その1日をのぞかせてもらうと、最初の雪かきは朝食より前に始まっていました。
廣田茂男さん
「(息子が)会社へ出る車の出入りができるように、それだけはまずやらないと」
雪国では数時間の降雪で車が出せない状況になってしまいます。家の前に置いた高さ20センチのペットボトルはどんどん雪に埋まっていきます。そのため、朝食後にも、昼食後にも雪かきを続けます。
廣田茂男さん
「雪かき最優先だから、降っている時は心配で、外出できないことが多いね。雪さえ降らなければいいところなんだけど」
この日4回目の雪かきを行い、ようやく長い一日が終わりました。
■倒壊相次ぐ “空き家の除雪”が深刻に
続いて取材班が向かったのは、新潟県南魚沼市。ここでは、あることが問題になっていて、市役所がパトロールしています。
報告・小山颯ディレクター(新潟・南魚沼市 10日)
「建物の屋根が崩れてしまっていますね」
大雪で深刻さを増しているのが、空き家の除雪問題です。この空き家は、今月2日、屋根の一部が雪の重みに耐えきれず、崩れ落ちたといいます。
南魚沼市役所 総務課 伊佐早友裕さん
「近づかないよう注意喚起をするとか、そういった対応しかできない」
南魚沼市内の空き家は、市が把握しているだけで166戸。次に向かった空き家は、小中学生の通学路に面していました。10年ほど前から所有者がいない状態だといいます。
南魚沼市役所 総務課 伊佐早友裕さん
「(落雪で)最悪の場合は死亡事故とかにもなりかねないので」
通学路として利用する小学生に話を聞いてみると…
通学路で利用する小学生
「頭に(雪が)落ちてきそうで、怖い」
そこで南魚沼市は先月、強制的に解体措置をとることを決定。しかし、解体は雪のシーズンが終わってからになるといいます。
■東京都心 12日夜から雪の可能性
一方、空気の乾燥が続く太平洋側。11日、八王子では、マイナス4.3℃と今シーズン一番の冷え込みとなりました。12日夜には、都心でも雪が舞う可能性があります。寒空の下、暖かいグルメには大行列が。
イベントの参加者
「温かいものを食べて温まろうと思っています」
イベントの出店者
「明日はね、雨とか雪とか聞いとるけん、足まで準備万端」
しかし心配なのは、インフルエンザの大流行です。今週発表された患者数は、昨シーズンとは比較にならないほど急激に上昇。すでに過去最多となっています。インフルエンザが猛威を振う中、ここにも影響が。
報告・兵藤雅恵ディレクター
「学問の神様として知られる湯島天満宮です。絵馬に願い事を書く人でにぎわっています」
受験シーズンでもある今の時期、合格祈願に訪れる受験生も多く見られます。
母親「初詣がてら合格祈願に来ました」
娘「健康に気を付けられるようにお祈りしました」
絵馬への願いごとは、合格祈願だけではなく、“体調万全で挑めますように”と書かれたものもありました。また、参拝者の中にはこんな人も…。
本人に代わり合格祈願に来た両親
「息子の大学合格祈願できました。来週共通テストなので追い込みしています。万全の体調とコンディションで第一志望に合格してもらいたいと思います」
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