アメリカ・トランプ次期大統領のもとで影響力を増すイーロン・マスク氏。今、手がけているのが「脳インプラント」の技術開発です。人間の脳にチップを埋め込み、“考えるだけ”でパソコンの操作が可能になるというのです。
この動画の記事を読む>
https://news.ntv.co.jp/category/international/6e0882a74de1418b8c640a4368cd51bd
◇
私たちが向かったのは、アメリカ西部アリゾナ州。
「はじめまして。私はノーランドです。よろしくお願いします」
ノーランド・アーバウさん、30歳。8年前、湖で水難事故にあい、脊髄を損傷。首から下を動かすことができなくなり、家族の助けをかりながら生活しています。
今年、アーバウさんの日常生活に大きな変化が…。
人間の脳にチップを埋め込み、利用者が“考えるだけ”でスマートフォンやパソコンなどを操作できる技術の臨床試験で、初の被験者に選ばれたのです。
手がけているのは、トランプ次期大統領のもとで影響力を増す、実業家のイーロン・マスク氏です。電気自動車大手「テスラ」や、宇宙企業「スペースX」などのCEOを務め、医療分野でも、今注目の「脳インプラント」を開発するベンチャー企業「ニューラリンク」を率いています。
実業家 イーロン・マスク氏
「現実として、ほとんど全ての人は、時間の経過とともに脳や脊椎に問題を抱える。しかし重要なのは、埋め込み型のデバイスが、これらの問題を実際に解決できるということだ」
ニューラリンクは、規制当局の承認を得て、今年1月、臨床試験を開始。アーバウさんが、初の被験者に選ばれました。今年1月、脳にチップを埋め込む手術を受けたアーバウさん。マスク氏も病院に駆けつけました。
手術直後、埋め込まれたチップが脳の「信号」を検知することに成功。
アーバウさん
「信じられないような感覚で、本当に本当に素晴らしい瞬間でした」
術後の経過は順調で、“考えるだけ”でパソコンのカーソルを操作できるようになったといいます。
アーバウさん
「カーソルを動かしたいと思えば動き、とまってほしいと思ったらとまる。それほど複雑ではありません。とてもわかりやすい」
再びパソコンを使えるようになったことで、日本語の勉強を始めたというアーバウさん。いつか日本へ行くという新たな夢もできました。
アーバウさん
「(脳インプラントは)将来への大きな希望を与えてくれました。全てが突然変わった。人生で再び様々な経験ができる可能性が増え、以前より人に頼らずにすむようにもなった」
アーバウさんのように、身体が麻痺した人や、全身の筋肉が衰える難病ALS=筋萎縮性側索硬化症などの患者にとって、“一筋の光”となっている脳インプラント。
ただ、専門家は、人間の脳の構造は複雑で、開発には時間を要すると指摘します。
ノースウェスタン大学神経科学部 リー・ミラー教授
「(脳インプラントの)問題は、脳に異物を突き刺しているということ。脳は身体の一部として、何百万年も前から異物に抵抗するよう発達してきた。我々は脳の免疫システムを理解する必要があるが、まだ十分に解明できていない」
◇
ニューラリンクは、脳インプラントの全ての臨床試験を2031年に終え、実用化につなげたい考えです。
(2024年12月24日放送「news every. 」より)
◇メンバーシップ「日テレNEWSクラブ」始まりました
月額290円で所属歴に応じ色が変化しステータスアップしていくバッジ特典や、ライブ配信のチャットで使えるスタンプなどの基本機能が特典となります!!
https://www.youtube.com/channel/UCuTAXTexrhetbOe3zgskJBQ/join
◇日本テレビ報道局のSNS
X https://twitter.com/news24ntv
TikTok https://www.tiktok.com/@ntv.news
Facebook https://www.facebook.com/ntvnews24
Instagram https://www.instagram.com/ntv_news24/?hl=ja
◇【最新ニュース配信中】日テレNEWS
https://news.ntv.co.jp/
#イーロンマスク #脳インプラント #ニューラリンク #日テレ #newsevery #ニュース