三菱UFJ銀行 貸金庫窃盗不祥事で半沢頭取らがきょう午後会見へ
三菱UFJ銀行は、元行員が貸金庫から顧客の現金や貴金属など、時価十数億円相当の資産を盗んだ不祥事について、16日午後3時半から半沢頭取らが会見すると発表しました。
三菱UFJ銀行は先月、元行員が練馬区と世田谷区の2つの支店で、2020年4月から今年10月までの4年半の間に、あわせて顧客約60人の貸金庫を無断で開け、現金や貴金属などあわせて時価十数億円相当の資産を盗んだことが発覚したと発表しました。元行員は銀行側の聞き取りに対し事実を認めたということで、すでに懲戒解雇されています。
三菱UFJ銀行は、被害が確認された顧客には補償を実施する方針だとした上で、状況の確認や全国の貸金庫の調査などを進めてきました。
この不祥事をめぐっては、加藤財務相も13日の会見で、「顧客からの信頼の上で預金や財産を預かっているのが銀行業だ。こうした事案が発生したことは大変遺憾な事態だ」と苦言を呈しています。また、不祥事を受け、他の銀行でも貸金庫の状況を確認する動きが出るなど影響が広がっています。
貸金庫への行員のアクセス管理がどうなっていたかなどの原因究明に加え、同様の事案が他にもなかったか、さらに当面の再発防止策をどのようにするかなど、銀行側がどこまで情報を明らかにするかが焦点です。
また、銀行の貸金庫は一般的に、行員が中身を把握したり、記録したりすることがありません。そのため、正確な被害額や補償額をどのように確定させるかが課題となっていて、会見ではこうした補償の内容もポイントになります。
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