突然の知らせに衝撃が走った、「ミポリン」こと俳優・中山美穂さんの死去。浴槽の中で座った状態で倒れていたことから、急激な温度変化より体調に悪影響を与えるヒートショックで亡くなった可能性が指摘されています。寒さが一段と強まっています。あなたは危険な入浴方法していませんか? 安全な入り方を「お風呂博士」に聞きました。
「下半身が冷える。だからお風呂に入った時、こんなに冷えていたのかと分かる。バスソルトをお湯に入れて使っている。温まり方が違うというかお風呂を上がってからの汗の出方が違う」(50代女性)
「顆粒の入浴剤を使っている。炭酸だとやはり疲れが取れるのと腰痛を持っているので炭酸は良いと思って。汚れも落ちるし」(60代女性)
「シャワーでパッと済ますのが楽ですね」(30代女性)
「子どもが生まれる前は冬だと20分位夏は5分位ずっと半身浴で」(30代女性)
「あまり熱いのは苦手だが、40℃からせいぜい41℃。(2回の合計で)40分は湯船に入っています」(70代男性)
「長く入っていると具合が悪くなっちゃう。あまり熱いのは苦手で(2回で)長くても10分くらい」(60代女性)
若い人も注意!ヒートショックの危険
様々なお風呂の入り方がありますね。
お風呂や温泉を20年以上医学的に研究されている東京都市大学の早坂信哉教授に話を伺いました。
冬は特にヒートショックに注意が必要だという事です。
ヒートショックとは、温度の急な変化で血圧が急激に変わり、心臓や血管に負担がかかって、心筋梗塞や脳卒中などを引き起こすことをいいます。
早坂教授によると、ヒートショックは高齢者だけでなくて、若い世代にも注意が必要といいます。
お風呂の入り方を4つに分けてみていきましょう。お湯の温度が40℃より高いか低いか、入浴時間が10分より短いか長いか。みなさんは、どのタイプに入りますか?
早坂教授によると、一番危険な入り方は40℃を超える熱いお湯に10分を超えて入っている場合。さらに高齢者の方は、熱いお湯に10分以内で入るのも注意が必要です。
お風呂のお湯が40℃を超えていると、ヒートショックの危険があります。
また、40℃以下の低いお湯でも、10分をこえて長く入ってしまうと、のぼせてしまうので、体的には負担がかかってしまうという事です。
特に、早坂教授はお湯が42℃以上は危険だということです。
早坂教授が安全で入浴できるという設定は、お湯が40℃、入浴時間は10分から長くても15分にしてほしい、という事です。そうすると適度に血流がアップして、疲労回復もはかれるということです。
さらに、早坂教授が最近危惧しているのが、スマートフォンをもちこむ入浴。
スマホを持ち込んでの入浴は、特に20代が多く24%になっています。
スマホを使いながら入浴した場合、お湯に浸かっている時間が、平均の13分から25分へ倍増してしまう事が分かっています。
寒い日が続きますが、安全にお風呂に入って、疲労をためないようにしていきたいです。