鳥インフルエンザの感染が急速に広がるなか、国の研究所に持ち込まれた感染の疑いがある検体の陽性率が、今年は例年より高くなっていることが分かりました。
茨城県つくば市の国立環境研究所では、特殊な薬品などを使って鳥インフルエンザに感染した疑いのある野鳥の検体の遺伝子検査を行っています。
国立環境研究所 大沼学博士
「反応液が濁ってきたということなのでこれは陽性です」
この施設には10月から200個ほどの検体が届き、そのうち陽性と判明したのはおよそ50個でした。
「陽性率」は25%程度で、例年より高い水準だということです。
また、今年は野鳥の高病原性鳥インフルエンザの感染が初めて確認された時期が早かったことや、北海道で感染事例が多いことなどが特徴だということです。
担当者は今後の感染状況を見通すのは難しいとしつつも、ウイルスを広げない対策を続けることが大事だと呼び掛けました。
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