◆かつて岡山の映画館で上映された『岡山県ニュース』の貴重な映像をお楽しみ下さい。
◆ナレーション内容
すべての子どもが、健やかに生まれ、健康に育つためには、母と子の正しい健康指導が必要です。
ニホンバラ、矢掛に次いで、ここ和気郡吉永町にも町立の母子健康センターが出来上がりました。
この施設は、保険所から遠く離れたこの地方の人たちに、保険所に代わって、妊娠、お産、育児と、一貫して適切な指導を行います。
診察日には、保健所からお医者さんが出張して、赤ちゃんや妊婦さんの健康診断にあたります。
産室や浴室など、病院に負けないような立派な施設が整っています。
ここで生まれた赤ちゃんは、専任の助産婦さんの慣れた手で、体を洗ってもらいます。
このセンターは、入院日も安く、その上産後もゆっくり休めるので、この町のお母さん方は安心してお産ができます。
まもなくお母さんになる人たちは、保健士さんから下着やおむつの正しい使い方を教わります。
保険所の栄養士さんも出張して、栄養指導にあたります。
今日は、乳児を持つお母さんを集めて、離乳食の講習会です。
半粥やジャガイモを裏ごしして、柔らかい赤ちゃんの食べ物を作ります。
今まで離乳食といえば、重湯一点張りだった農村のお母さんたちは、栄養豊かな赤ちゃんの食べ物の作り方を熱心に勉強します。
こうして、母子健康センターは、母と子の健康指導に、これから大きな役割を果たすことでしょう。