首都圏で強盗事件が相次ぐなか、横浜市の強盗殺人事件で2人の子を持つ女が逮捕された。近所の人によると、女は子どもを連れて幼稚園に送り迎えする優しそうな母親だったという。
■「2児の母」強盗殺人で逮捕 素顔と動機
今月2日に逮捕された、木本未穂容疑者(30)。先月、横浜市青葉区の男性(75)の自宅に侵入し、男性を殺害して現金などを奪った疑いが持たれている。
木本容疑者の供述
「犯罪で得たお金を回収しました。一緒に強盗したことは否定します」
奪った金の回収・運搬役とみられる木本容疑者。捜査関係者への取材で強盗をした後の現金の受け渡し方法が新たに分かった。
実行役として逮捕されている宝田真月容疑者が奪った20万円のうち、報酬の数万円を抜き取って都内の公園のトイレに置き、その現金を木本容疑者が回収したとみられているが、木本容疑者の手元に現金はなく、警察は別の者に金を渡した可能性も視野に調べている。
近所の人
「ちょっと小柄の人で、子どもさんは小さい子が2人いる。まだ年長さんか年中さんぐらい」
回収役として犯行に加担した疑いがある木本容疑者は、夫と幼い子ども2人の4人暮らしだったという。
近所の人
「優しそうなお母さん。子どもを連れて幼稚園とかに送り迎えしている」
近所の人によると、木本容疑者は毎日子ども2人の送り迎えをしていたという。
■住民明かす生活実態「接触あんまりしない」
一方、こんな行動を目撃した人もいる。
近所の人
「そこ(容疑者の家の近くに)ごみ捨て場あるのになと思って。でっかい袋で捨ててくるから」
「(Q.他のマンションのごみ捨て場ですもんね)だけど大きいごみとか結構出されてる」
木本容疑者は自宅付近ではなく、近隣マンションのごみ捨て場にごみを捨てていたという。さらに…。
近所の人
「(Q.分別はしっかりしている?)あんまりしてないですね。オムツ、缶、瓶、ペットボトル、全部一緒。カラスが破いちゃったりとかしてると散乱しちゃうから。ごみとか、缶、瓶、分別して出してあげる。オムツがあるから手袋とかしないと」
木本容疑者や夫と話したことがある近所の人はこう話す。
近所の人
「(Q.いつごろから住んでいる?)2年ぐらい(前)」
「(木本容疑者は)本当にしゃべらない感じ。みんなと接触あんまりしない感じ」
「旦那さんのほうがしゃべる」
「日中もいたから、働いてないのかなって印象」
「(Q.お父さん?)そうそうそう」
「(Q.木本容疑者もずっと家にいる?)いたよね」
「いた気がします」
「どうやって生活してるのかな。生計はどうやって立てているのか」
■逮捕者39人 供述で判明 指示役“甘い言葉”
これまでに39人が逮捕されている関東で相次ぐ強盗事件。実行犯らの供述からは、徐々に犯行に加担させられていく様子がみえてきた。
3日に千葉県四街道市で住宅に侵入し1万3000円を奪い逃走した疑いで逮捕された金子優汰容疑者(28)。寝ていた57歳の男性に金を出すよう脅し、顔面などに繰り返し暴行を加えたという。
金子容疑者の供述
「最初は“荷物の確認に行ってほしい”“報酬は10万円”と言われた。借金が増え生活が困窮し、現金が欲しかった」
SNSで「高収入」と検索し「荷物の確認」という内容に応募した金子容疑者だったが、匿名のメッセージアプリで、現金を奪い取る仕事で相手は詐欺師だと言われたという。
金子容疑者の供述
「詐欺師から現金を奪い取る仕事。相手は詐欺師だから警察は呼べない」
“闇バイト”の実態を調査している会社が入手した、あるリクルーターが実際に勧誘している音声でもこう話している。
リクルーター
「いわゆる詐欺のお金。詐欺したお金があるじゃないですか。それを持ってトンズラこいちゃったやつがいる。変な話、手を出しちゃっても問題ないような相手なんで。わざと例えばバットとかバール持ってもらうんですよ」
応募者
「強盗みたいな感じになっちゃう?」
リクルーター
「いや強盗にはならないです。そもそも僕らの物なので」
詐欺師から現金を奪うなどと言葉巧みに“闇バイト”に誘いこむ様子がうかがえる。
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年11月5日放送分より)
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