衆院選の大きな争点となる政治とカネの問題。この問題をめぐり北海道で最も注目を集めているのが、札幌市厚別区や千歳市などを中心とする北海道５区です。
自民党・和田義明前衆院議員）
「ハッピーバースデー、ハッピーバースデー」。
衆議院解散から一夜明け５３歳の誕生日を迎えた、自民党の和田義明前衆議院議員。次の衆院選で４期目を目指しますが、派閥のパーティーをめぐる裏金問題でおよそ９９０万円の不記載がありました。
裏金問題に関与した一部の議員が非公認となる中、和田氏は比例重複は認められなかったものの党の公認を得ました。
和田前衆院議員）
「これから厳しい選挙が待っているので、ほっとできるような状況では残念ながらありません。しっかりと選挙を戦わないと厳しいと思っています」。
その後、報道陣から一部の議員が非公認となった受け止めを聞かれると。
和田前衆院議員）
「大事な仲間がああいう風なことになったのは胸が痛む思いです。胸が痛みます。でもこれは党の判断ですので、我々は受け止めるしかないと思います」。
涙を見せた和田氏。選挙戦を前に政治資金報告書の大半を訂正したと言います。
和田前衆院議員）
「まずはやっぱりお詫びからのスタートになります。そのうえで９年の実績と今後に対する期待と合わせてどうご判断いただけるか、誠心誠意訴えていきたい」。
立憲民主党・池田真紀元衆院議員）
「自民党の長年にわたる政治と金の問題。『組織的に。だから自分は悪くない』じゃないと思うんです。自ら変えていく、その行動ができなかったわけですから、しっかりとここはＮＯを突きつける必要があると思います」。
裏金問題を厳しく非難するのは、同じ道５区から出馬予定の立憲民主党池田真紀元衆議院議員です。和田氏との対決は、これまで３連敗。しかし２０１７年の衆院選では比例復活を果たし、衆議院議員を１期務めました。
ほぼ毎日、朝の街宣活動を行っている池田氏。裏金問題に関与した和田氏が公認されたことに疑問を感じています。
池田元衆院議員）
「他に選択肢が私はあると思います。なんで法に触れることをしていたにも関わらず、居直っているんだろうなというのはご自身にとってもダメージなんじゃないかと思いますけど」。
共産党・鈴木龍次氏）
「自民党自身の政治犯罪だっていう認識が非常に薄いので、本来だったら議員辞職して、今度の選挙に臨むべきだったんじゃないのかなと」・
道５区には、共産党の新人、鈴木龍次氏も出馬を決めています。昼食は妻が用意してくれた豆腐ハンバーグとトマトのみ。
食事中も街宣のスケジュール決めなど準備に追われています。
鈴木龍次氏）
「１番訴えたいのは、やっぱり大軍拡を進めていいのかと。５年間で４３兆円使うという風に言ってますけども、これはやめるべきだという風に訴えていきたい」。
衆院選は今月１５日に公示され、２７日に投開票されます。
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