羽田空港の第3ターミナルには、海外からの観光客が多く来ています。すぐ脇には検疫の検査カウンターがあり、ここで海外の観光客の荷物を検査をします。
「持ち込み禁止品」がないか、日々検査をし、安全を守る最後のとりでとなっているのが動植物検疫所。
周知活動をしていても「持ち込み禁止品」を持ってくる人が後を絶ちません。
検査カウンターにやってきたのは、中国・上海から来た女性。荷物の中から出てきたのは…。
検査官
「これは塩卵…」
女性
「塩卵じゃない!」
検査官
「これ生ですね」
女性
「生じゃない!!」
検査官
「これ、ゆでたらこんな鮮やかな色してないの」
女性
「ちがう。これはあの、料理を作るやつ」
検査官
「うん。ダメなんです」
女性
「生じゃない」
検査官
「生なんです!」
出てきたのは、袋いっぱいに入った卵。加熱済みの卵は菌が死滅しているため持ち込みができますが、この卵の見た目は明らかに生です。
本人は頑なに生ではないと主張しますが、中を割ってみました。
検査官
「こちらで確認するので…生ですね」
「あぁ、生ですね」
女性
「生じゃないよ!生じゃない!違う!違う!私すぐ食べるから!!」