失職から2日。9月30日に続き、10月1日朝も「前」知事の姿は街頭にありました。頭を下げて挨拶を繰り返す兵庫県の斎藤元彦前知事。ただ、本人の口から、告発された県職員へのパワハラ疑惑など、一連の問題についての説明はありませんでした。
何のための、誰のための、街頭活動なのか。本人に直接、意図を問うと…
(兵庫県 斎藤元彦前知事)「(Q疑惑の説明の予定は?)ご挨拶を含めてさせていただくことが私の前回からの方法ですから、そこをベースにしたいと思っています。またタイミングがくれば街頭などで自分の訴えをしっかりやっていくもことも大事だと思っています。(Qタイミング次第で疑惑について説明する?)そうですね」
兵庫県民の受け止めも様々です。
「かわいそうといったら失礼ですけど、一生懸命頑張ってきたこともあると思うし、それが全部無くなるわけではないかなと思う」
「ちょっと偏った報道をしすぎかなと。彼の実績や今までの経験、これからの期待も込めて、しっかり判断してあげた方がいいかなと思います。(Qたたかれすぎ?)ちょっとたたかれすぎですね」
「パワハラとか良いうわさが出ないので、それだったら潔くやめてほしいなと思います」
「辞められたほうがいいんじゃないかなと思います。ちゃんと結果に向き合っていない感じしますよね、自分のことだけで」
地方政治に詳しい専門家は斎藤前知事の街頭活動について、こう指摘します。
(法政大学 白鳥浩教授)「名前と顔を売っておくと。自分に都合の悪いことを発言しないことは、ひとつ選挙の定石ですので」
知事不在の中、県政の停滞は避けられない事態になっていますが、9月30日、知事選挙が「10月31日告示」「11月17日投開票」に行われると発表されました。
知事選挙には尼崎市長を3期務めた稲村和美さんが出馬の意向を固め、MBSの取材に「県民が置き去りのまま県政が混乱している。このままにはしておけないという思い」と話したほか、医師の大澤芳清さんを共産党の推薦ですでに出馬を表明。無所属で元経産官僚の中村稔さんも1日に出馬を表明しました。
ほかに、3年前に斎藤前知事を推薦した自民と維新が、独自候補の擁立を目指していますが、関係者によりますと、いずれも党内で意見が分かれていて、一本化には至っていないということです。
“前知事の資質”が問われる異例の選挙戦。今まさに県民の「選択」が問われています。
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