驚きのニュース!新しい方式の超小型原子力電池とは?

驚きのニュース!新しい方式の超小型原子力電池とは?

小型でもハイパワー!新しい方式の原子力電池が科学雑誌ネイチャーに記載され、ニュースになっていましたのでご紹介します!

どういうしくみなのか?現行の原子力電池との違いとは?
出来るだけ簡単に解説してみましたので、個人的な見解と合わせてご紹介します!

・ネイチャーの元記事(学術論文)
https://www.nature.com/articles/s41586-024-07933-9

今回に関連する過去の動画

・この性能はまさにチート!原子力電池とはいったい何なのか!?【容量144,000,000Wh】

・驚異の低価格!ペロブスカイト太陽電池とは

今回の原子力電池にも使われるようです!

簡易的な解説まとめ

現行の原子力電池
・プルトニウム238のα崩壊に伴う発熱を利用して外部の熱電素子で発電する方式(通称RTG)
 →α崩壊の高エネルギーを熱として利用可能、ただし熱電素子の効率が悪い
・炭素14やニッケル63のβ崩壊に伴うβ線を半導体に当てて電力に変換する方式(ベータボルタ電池)
 →変換効率はなかなか良いがそもそもβ崩壊のエネルギーが少ない

今回の新型原子力電池
・アメリシウム243のα崩壊に伴うα線を熱を介さずに電力に変換する方式(アルファボルタ電池)
 →α崩壊の高エネルギーα線をテルビウムに当てて発光させ、それをペロブスカイト太陽電池に当てて電力に変換、小型でもハイパワーが期待できる
 →テルビウムの格子結晶内にアメリシウム原子を分散配置することでα線のエネルギーを
 効率よく変換できるようになることが画期的のようです。
※現状ではα線による電力変換部材側の損傷で寿命となること(放射線耐性)がネックになっているようです。

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