アップルが発表した最新モデル、iPhone16には生成AIの機能が搭載されています。一方、グーグルやサムスン電子なども、同様に生成AIを導入する動きが加速しています。今後のスマートフォンはどう変わっていくのでしょうか。
■ 新型iPhone発表、スマホに続々と「生成AI」なぜ?
日本時間9月10日未明に発表されたiPhone16。最大の特徴は独自の生成AI「アップル・インテリジェンス」の導入です。
アップル ティム・クックCEO
「次世代のiPhoneは『アップルインテリジェンス』のために一から設計されました」
例えば、気になるレストランにカメラを向けるだけで、営業時間などお店の情報を瞬時に検索。ポスターに掲載されたイベント情報も簡単に調べることができるといいます。さらに、長文のメールの要約、オリジナルの絵文字の作成も可能です。
街の人
「メールの機能みたいな感じで、使い方のコツをつかめば、すごい上手に使えると思う」
「楽をして(スマホに)いろいろ検索してほしいです」
「絵文字作れるんですね。好きな人に自分の顔の絵文字とか送りたいですね」
「写真を撮るのが好きだから、編集をAIで、iPhoneで出来たらすごい楽しそう」
ある調査によると「生成AI」の認知度は75.4%に対して、利用経験者は12.5%(MM総研データ)。利用するまでには至っていない人が多い今、IT大手は生成AIに力を注いでいます。
「グーグル」では2023年12月から生成AI「Gemini」をスマホで使えるようになりました。
また、韓国のサムスン電子もAIを搭載したスマホを4月に発売しています。
そして、今回のiPhone。ただ、これまで先進的な技術で世界を驚かせてきたアップルですが…
スマホジャーナリスト 石川温氏
「今のティム・クックCEOになってからは、いろんな会社が作り始めた市場をじっとみて研究して、アップルらしさで戦って市場を取っていくというようなスタンスになっているので、今回の生成AIに関しても後出しじゃんけんで負けない市場を仕掛けている」
今後、スマホ市場は生成AIがカギを握ると話します。
スマホジャーナリスト 石川温氏
「スマートフォンってある程度、形も決まってしまっている、デザインも決まってしまっているという中で、差別化するのがAI要素しかなかったりもするので、各社スマートフォンの賢さ、AIの賢さというところでの競争が2、3年は続いてくるのではないかと思う」
iPhone16の価格は12万4800円からで、発売は9月20日。生成AIは当初英語のみで、日本語の対応は2025年以降となります。
■生成AI搭載でスマホはどうなる?
小川彩佳キャスター:
宮田さん、スマホのフェーズが変わっていくという感覚はありますか?
データサイエンティスト 宮田裕章さん:
今回の発表自体は、大きな驚き、期待を超えるものではなかったということでアップルの株価も上がっていないんです。ただ、生成AIはもう既に来てる大波なので、これからより多くの人に広まっていくということは間違いないと思います。例えば旅行の検索をかけたら、計画などいろいろなものが全部一度に出てくるとか。あるいは何かを調べているときに、それに関連した情報を先回りして調べて教えてくれるようなスマホに間違いなくなっていくのではないでしょうか。
小川キャスター:
自分から情報を開拓する機会がなくなっていくということなんでしょうかね。
データサイエンティスト 宮田さん:
新しい好奇心が必要になると思います。
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〈プロフィール〉
宮田裕章さん
データサイエンティスト
慶応大学医学部教授
科学を駆使して社会変革に挑む
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