4日の日経平均株価は急落し、今年3番目の下げ幅となりました。先月の歴史的暴落から回復傾向にあった株価に、二番底の心配が浮上しています。
■エヌビディア時価総額40兆円消失
投資家(50代)
「ウン十万円減った」
投資家(50代)
「これが長期で続くようなら、分散で他の投資も考えないと」
4日の株価急落の要因とされているのは、円高の進行、そしてアメリカでの景気減速の懸念です。
シムコープ社 メリッサ・ブラウン氏
「ISM製造業景況指数がやや期待外れでした。ソフトランディング(緩やかな景気減速)や景気後退が近づいていることを示唆しているかもしれません」
また、アメリカの株式市場の牽引(けんいん)役として注目を浴びるエヌビディア株の暴落も影響しました。
マネックス証券 広木隆氏
「反トラスト法、日本でいう独禁法に抵触するのではという疑いで、司法省に情報提供しろと命じられたという報道があったり、悪い材料が重なった。日本円でいうと40兆円超の時価総額が一日で吹き飛んだ状況」
ただ、エヌビディア株を持つ投資家は、次のように話します。
投資家(60代)
「独禁法なんて話が出て下がった時は買い。きょうも買い入れています」
■歴史的暴落「二番底」来た?
“令和のブラックマンデー”とも呼ばれる先月の歴史的暴落からおよそ1カ月、日経平均株価は急回復していました。
4日、一時1800円を超える急落があったなか、再び下値を探る展開となるのか?それとも再び上昇に転じるのか?
投資家(40代)
「いろいろ読み切れないところではある。3年スパンなら買っても良いのでは。5年とか10年だとすると、日本株自体は基本的に売りでは」
市場関係者が注目するのは、暴落後いったん反発した後、再び急落する「二番底」についてです。
広木氏
「今回の(下落)パターンは、アメリカ発の景気懸念が1つのきっかけ。前回(先月の大暴落時)と全く同じパターン。みんな投資家が身構えて『(先月から)1カ月後に二番底がくるだろう』というのは、ほぼ想定通り」
4日の下落は「市場心理の悪化」の要因が大きく、本当の二番底の“引き金”となるのは、株価に遅れて現れる「実体経済の悪化」だと指摘します。
広木氏
「ここから例えば為替がもっと円高に巻き戻ったり、日本の企業業績が下方修正され、この後来る業績の悪化、そしてさらに今マーケットの懸念で済んでいますけど、アメリカの景気がさらに一段と悪化する。そうなると、もっとこの後下がる可能性があるので、『二番底への序章』というぐらいの可能性も十分あります」
(「グッド!モーニング」2024年9月5日放送分より)
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