北海道の銭湯の入浴料金がこの10月から値上げされ、500円の大台に到達する見込みとなりました。値上げが決まれば3年連続で、利用者からは悲痛な声が上がっています。
前田愛奈記者)
「現在道内の銭湯の入浴料金は一律490円ですが、ここからプラス10円の500円となる見通しです」。
銭湯の入浴料金がまた値上げとなりそうです。先週金曜日に開催された道の審議会。銭湯の経営者や利用者、専門家らが参加し、入浴料金の上限額を改定する答申がまとめられました。
答申では12歳未満は据え置きとなりましたが、大人料金は現行の490円から10円引き上げて、500円とするよう求めています。
道公衆浴場入浴料金審議会 久保淳司会長)
「諸物価の高騰が続いている中で特に今年度については従業員の人件費についても適切な水準化が必要だとということで、値上げがどうしても必要だと」。
今から20年前の2004年、大人の入浴料金は370円でした。徐々に引き上げられ、今年500円の大台にのれば、3年連続での値上げとなります。
前田愛奈記者)
「ここ湯川団地の部屋には風呂がついていません。そのすぐそばに銭湯があります。住民にとってかかせない施設となっています」。
1日およそ90人が利用する函館市の湯川団地にある「菊乃湯」。風呂がない団地に住む人たちにとって3年連続の値上げは切実です。
銭湯利用者)
「早すぎるね。こんな上げてばっかりじゃね」、「困るな」。
銭湯利用者)
「週4回来るわけだから4日来るわけだから。また上がると大変。年金暮らしだとお風呂も入れないって感じだよね」。
一方で、銭湯の経営も年々厳しさを増してます。「菊乃湯」は去年9月、利用者の減少や燃料高騰などを理由に経営者が廃業を決定。その後函館市が買い取り、現在は市営銭湯として営業しています。
函館市住宅課 小林一也課長)
「食品をはじめ日用品が値上がりしている中で生活に欠かせない利用料が上がるというのは心苦しいんですが、銭湯運営するにあたっての燃料費も上がっていますので、ぜひご協力、ご理解いただきたいと考えています」。
銭湯の入浴料金は法令で道が上限額を決めることになっていて、今回の答申を受け正式決定した場合は、10月から値上げされることになります。
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