5日、「マイナス4451円」と「過去最大」の大暴落となった日経平均株価。6日は一転、「プラス3217円」と、今度は過去最大の急上昇となりました。“アメリカの景気が後退するのではないか”という不安が暴落を招いたと指摘されていますが、専門家はどうみているのでしょうか。
■大暴落一転、過去最大の株価上昇 前日に「損切り」した人は…
東京証券取引所のすぐそばにあるレストラン「バンボリーナ」は“サイコロステーキ発祥の地”と言われています。
バンボリーナ 山田理オーナーシェフ
「東証にいた人たちがお昼食べる時間がないから切ってくれと言われ、作り始めた」
証券マンのために作られたサイコロステーキを求め、この日も証券マンが来店。
業界歴44年 証券会社の社員
「今回はすごかったね、本当に。びっくりしましたよ、自分の中でも。こんなにサーキットブレーカー(一時取引中止)が発動されてるの」
証券会社の社員
「今回が第2のブラックマンデーになる可能性がある」
ここ数日の株の値動きを聞いてみると、証券マンも驚くほどの乱高下でした。パニック売りが相次ぎ、過去最大の下げ幅となった5日の日経平均株価ですが、6日は一転…
証券会社の社員
「上げすぎです、上げすぎ」
証券会社の社員
「こんな相場はめったにないというか、何十年に一度の相場ですからね」
買い注文が相次ぎ、終値は5日より3217円高い3万4675円と、過去最大の上げ幅になりました。投資家たちは一喜一憂の毎日です。
投資家
「下げた分だけ上がってるのかな。だけど波の幅が大きすぎる。3000円も4000円も上下するかな」
会社経営
「5日はすごく下がったので、その時点で逆に買い足しました。(5日に買ったのは)8万8000円くらいプラスに。自分の勘が当たったなって嬉しくなりました」
その一方で、4月から日本株に投資を始めたという女性は、今月2日に持ち株の一部を売却する、損切りをしていました。
4月から日本株で投資 60代女性
「金曜日(今月2日)に全部思い切って処分してしまえば、そんなことはなかったが思い切れなくて」
5日も損切りした結果、53万円の損失に。
4月から日本株で投資 60代女性
「お祭り騒ぎ的な雰囲気もかなりあったので、冷静にしていたつもりが、こんなことってあるのかな。考えが甘かったなというのは反省点ですね」
■アメリカの景気はどうなってる?トランプ氏「カマラ暴落だ」
歴史的な乱高下はなぜ起きたのでしょうか?
23ジャーナリスト 片山薫 記者:
「5日の暴落は、アメリカが景気後退に陥るのではないかという不安が一気に高まったために起きたもの。5日夜、実際の指標はそれほど悪くなかったので警戒感が和らいだ」
5日夜に発表されたアメリカの7月の“非製造業景況感指数”は「51.4」で、市場予想を上回りました。
アメリカ経済に詳しい専門家は…
第一生命経済研究所 前田和馬 主任エコノミスト
「(アメリカの)失業率にしても上昇はしたが、依然、歴史的な低水準にあることは変わらない。そこまで景気が冷え込んでいる予兆はあまりないというのが現在の評価ではないか」
5日のニューヨーク株式市場は前週末の終値に比べて、ダウ平均で1000ドル以上下落しましたが、日経平均ほどの下落率にはなりませんでした。
トランプ前大統領
「カマラ暴落だ。カマラは市場を破壊するだろう」
トランプ前大統領は対立候補のハリス副大統領の名前を持ち出し、これをさっそく利用しました。
世論調査では、「どちらの候補者が勝てば金銭的により良い生活になる?」という問いに対し、トランプ氏が45%、ハリス氏が25%と、ハリス氏を大きく引き離しています。
トランプ氏かハリス氏か。専門家はそれぞれが景気に及ぼす影響について…
第一生命経済研究所 前田和馬 主任エコノミスト
「トランプ氏はとにかく減税をするというのを前面に押し出している。ハリス氏は減税というよりは分配政策を重視している。トランプ氏になった時というのは若干、米国経済にプラス。日本経済に関しても若干プラスではないかと考えている」
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