日経平均株価は5日も大幅に続落。下げ幅は、一時2,500円を超えました。東京証券取引所から中継です。
長江優子記者：
日経平均株価は5日は下落幅をさらに拡大し、先週に続きブラックマンデー以来の下げ幅となる場面がありました。株式市場はパニック状態になっています。日経平均株価の下げ幅は午前9時すぎ2,500円を超え、7カ月ぶりに一時3万3,300円台をつけました。下落の勢いが強いことから、TOPIX＝東証株価指数の先物では、取引を一時中断する「サーキット・ブレーカー」が発動されました。発動は2011年以来です。株価の下落が止まらない要因は、アメリカの景気後退懸念が強まっていることです。2日に発表されたアメリカの雇用統計の結果が市場予想を下回り、アメリカの株価と長期金利は下落しました。これを受けて、日本でも株安の展開となりました。さらに円相場が7カ月ぶりに一時1ドル＝144円台をつけ、円高・ドル安が進んでいることも日本株の売り材料となっています。5日夜には、アメリカのサービス業の景況感を示す、ISM非製造業景気指数が発表されます。市場関係者は、「当面、経済指標の結果に一喜一憂する形で、日経平均株価が1,000円ぐらい上下する値動きが続きそうだ」と話しています。株式市場が落ち着きを取り戻すには時間がかかりそうです。
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