電気代の高騰で、太陽光発電が再び注目されています。エアコンを24時間使い続けても、ひと月の電気代が600円という家庭もありました。
■電気代2万円から600円台に 蓄電池で夜もOK
千葉県に住む、三宅成也さん(50代)。先週末、自宅にお邪魔すると…。
三宅さん
「(Q.すごく涼しいですね)そうですね。エアコンをずっとつけっぱなしなので」
「(Q.ずっとつけっぱなしですか?)24時間ずっとついたままです」
1階のリビングだけではありません。
三宅さん
「これもずっとつけっぱなし」
家中のエアコンを夏場は消さずに使っているといいます。それでも…。
三宅さん
「電気代は月に1000円か2000円ぐらい。太陽光発電と蓄電池でほぼ賄える状態です」
理由は、太陽光発電にありました。蓄電池を組み合わせることで、昼間の電力だけでなく、夜に使う分もカバーしています。
5月に三重県の実家にも太陽光を導入したところ、月の電気代が2万円から600円まで安くなったということです。
今年の夏も記録的な暑さが予想される一方で、値上がりする電気代を気にして、エアコンを我慢する人も少なくありません。
三宅さん
「エアコンをつけることに対するストレスがないのはすごく大きい。最初に少し初期コストはかかりますけど、補助金もあったりするので、かえって安い買い物だった」
■「電気を使う」太陽光発電に“第2のブーム”
こうした動きは、数字にも表れていました。太陽光発電の一括見積もりサイトを運営する、都内の企業を訪ねると…。
タイナビの運営会社「グッドフェローズ」
平川徹部長
「第1四半期と比べて、第2四半期はすごく見積もり(依頼)が増えている。結構あっぷあっぷしながら応えている状況です」
月ごとの見積もり件数を見ると、5月から政府の補助金が減って電気代が上昇するのに伴い、依頼も大きく増えているのが分かります。
2009年に日本でも固定価格買い取り制度が始まって、最初のブームを迎えた太陽光発電。その後、買い取り価格の低下とともに、一段落しましたが、今「第2のブーム」が来ているといいます。
平川部長
「第1ブームは副収入として、『電気を売る』のが目的だった。今は電気代高騰に対する対策として、『電気を使う』という目的で導入される人が増えている。それが第2ブームになっています」
東京都 小池百合子知事(2022年5月)
「『減らす』『つくる』『ためる』HTTと。この取り組みを強力に推進をしてまいります」
2年前に小池都知事が再生可能エネルギーの推進を打ち出して、東京都の補助金が手厚くなっていることも、追い風になっているということです。
平川部長
「電気代の高騰に左右されない一つの手段として、太陽光や蓄電池の導入は今後も増える見通し」
(「グッド!モーニング」2024年7月16日放送分より)
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