「この国に裁判はないことになる」殺害の罪に問われた講談社元社員に懲役11年有罪判決 東京高裁のやり直し裁判 被告は一貫して無罪主張|TBS NEWS DIG #shorts

「この国に裁判はないことになる」殺害の罪に問われた講談社元社員に懲役11年有罪判決 東京高裁のやり直し裁判 被告は一貫して無罪主張|TBS NEWS DIG #shorts

2016年に妻を殺害したとして殺人の罪に問われている講談社元社員のやり直しの裁判で、東京高裁はさきほど、被告側の控訴を棄却し、元社員に懲役11年の判決を言い渡しました。

講談社の元社員で漫画誌「モーニング」の編集次長をつとめていた朴鐘顕被告(48)は2016年8月、東京都内の自宅で妻(当時38)の首を圧迫して殺害した罪に問われています。

朴被告は「妻は産後うつで自殺した」と一貫して無罪を主張してきましたが、1審と2審は懲役11年の判決でした。

しかし、2022年11月最高裁は2審が自殺を否定する根拠とした妻の顔の血痕について「審理が不十分だ」と裁判のやり直しを命じました。

去年10月から東京高裁で始まったやり直しの裁判で、検察側は「被告が頸部を圧迫して窒息死させたことは明らかだ」と主張。

一方、弁護側は「8年かかりもう間違いは許されない。無罪を言い渡してください」と改めて訴えて今年5月に裁判が結審していました。

きょうの判決で東京高裁は、「差し戻し前の2審の判決に不合理な点はない」として、朴被告側の控訴を棄却し、朴被告に改めて懲役11年の判決を言い渡しました。

主文が言い渡された直後、朴被告は驚いた様子で、「この国に裁判はないことになってしまいます」と大声を上げました。

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