東京都知事選で無党派層を取り込み、得票数で2位に躍進した、前安芸高田市長の石丸伸二氏(41)。国政への進出が注目されるなか、「石丸新党」の立ち上げはあるのか、本人が取材に応じました。
■政界から様々な反応「立派だと思う」「少し怖かった」
斎藤ちはるアナウンサー
「すぐ動き出そうという感じ?」
石丸氏
「いつからというのは決めかねているが、しばらくはちょっとゆっくりしようかな」
石丸氏演説(6日)
「楽しい選挙、楽しい政治をここで作り上げるんです」
都知事選で大旋風を巻き起こした石丸氏。
石丸氏演説(先月30日)
「皆さんのスマホ、その中に入っているLINE、お友達に上から順に、好きな石丸伸二の動画を送りつけてください」
知名度抜群の蓮舫氏を上回る躍進ぶりに、10日も政界からは様々な反応がありました。
大阪府 吉村洋文知事
「政党色を一切なくして、戦う決意をしたことは立派だと思う」
社民党 福島瑞穂党首
「若い人や政治をあまり知らない人に届くような、心に刺さっていくような、政策や発表や活動をもっとしていかなくちゃいけないと痛感した」
国民民主党 榛葉賀津也幹事長
「少し怖かった。引く人もいるのではないか」
■“石丸新党”立ち上げは?「既存の政治オワコン化」
都知事選の激戦から3日。石丸氏が番組の直撃取材に応じました。
斎藤アナ
「貴重な機会を」
石丸氏
「何を今さらというね。チクチク行きますよ、チクチク」
SNS戦略が政界から脅威と捉えられたことについて、当の本人は…。
石丸氏
「ふーんと思いました。ネットを使ってやればいいじゃん。何を心配しているんだろう。なんでつまんないやり方を繰り返すんだ。僕が政治屋というふうに、一刀両断するゆえんなんですね」
石丸氏(7日)
「(Q.国政にもという思いはありますか?)選択肢としては当然考えます。例えば広島1区、岸田総理の選挙区です」
広島1区から出馬し、岸田総理と直接対決することもにおわせた石丸氏。来年、夏には都議会議員選挙と参議院選挙。遅くとも、秋までには衆議院選挙が行われます。
都知事選のさなか、永田町を駆け巡ったのは「前明石市長の泉房穂さんと共同で新党を立ち上げるのではないか」という噂です。
石丸氏
「(Q.仮に泉さんが新党を立ち上げると、参入の可能性は?)可能性はありますね、選択肢として」
「(Q.それは関係が築けてる?)ただ全く今、意思としてはそんなにないです。でも、橋下さんともトムとジェリーって言われてましたね。僕もそこに入って、どんちゃん騒ぎ。この3人で新党立ち上げたら、最初から分裂してるっていうね。それぐらい個性がある、大連立がいるんじゃないか。これは真面目に思います。既存の政党、既存の政治がオワコン化してるなか、新しいものを立ち上げるなら、それぐらい何か熱量がいるんじゃないか。例えばですけど、あのお二人っていうのはものすごい良いアイコンだなと思うので。自分もそこにいくらかでも何か足しになれたら、面白いんじゃないかという気はします」
■泉氏「全く根も葉もない話」「可能性はあり得る」
泉氏に新党の可能性について聞いてみました。
泉氏
「直接連絡取り合ったこともありませんし、そんな話をしたことも全くゼロですから。全く根も葉もない話だと思います。ただ、時代の大きな方向としては、既存政治に対して新しい動きというのは求められていると思う。地方の市長知事経験者が集まるということは、ある意味、可能性においてはあり得ることだと思います」
「石丸新党」ができれば、台風の目になるのでしょうか。
自民党関係者
「石丸さんのネットの呼び掛け選挙を衆院選挙でやられるとかなわない。地方はいいが、東京や大阪はやられる」
自民若手
「国政政党なんて無理だよ。国会に来ても何もできないし、10人も集められない」
専門家はこう話します。
政治ジャーナリスト 田崎史郎氏
「自民党にとって、石丸さんは都知事選において、蓮舫さんを3位にたたき落とした功労者なんですよね。そういう意味で基本的に好意的に見ています。海のものとも山のものとも知れないわけですね。だから、注目しながら見ている、注視しているという段階です」
(「グッド!モーニング」2024年7月11日放送分より)
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