FNNがこの週末に実施した世論調査で、「岸田総理にいつまで総理大臣を続けてほしいか」という質問に「すぐに交代」と「9月の総裁選任期まで」との答えが合わせて8割にのぼった。
また、党内からも“岸田おろし”も声が出始めているという。
フジテレビ政治部・西垣壮一朗記者が解説する。
週末、自民党・麻生派の中堅議員の斎藤洋明氏が「責任は最終的に誰かが取らなければいけない。私自身は次の総裁選において、真に自民党を改革できる総裁候補を応援したい」と、次の総裁選挙で岸田首相のことは投票しないという発言をした。
この発言には記者と麻生副総裁も同席していて、麻生副総裁がいなくなったあとの発言だった。
――麻生副総裁の指示によるもの?
フジテレビ政治部・西垣壮一朗記者:
5月、政治資金規正法改正を巡って、麻生副総裁の意見を岸田首相が聞かないということもあって関係に隙間も見られた。
その後、岸田首相が先週「食事行きませんか」と言ったところ、麻生副総裁が「ノー」と断った。
さらに岸田首相がG7サミットに向かってイタリア外遊中、麻生副総裁がその間に茂木幹事長とだけ食事をした。
こういったことの中の発言だったのではないかという臆測も飛んだが、麻生副総裁は岸田首相とは二人三脚の政権運営をまだカードとして持っているので、麻生副総裁の意をくんだ発言ではないのではないかなと思う。
――こういった発言をきっかけに、岸田首相への不満のようなものが表立って広がっていく可能性はあるか?
フジテレビ政治部・西垣壮一朗記者:
岸田首相への不満はふつふつとあって、これが表になったことをきっかけに一気に出る可能性もある。
ただ一方で、あるベテラン議員からは、この発言は「あまり関係ない」という話もあるが、自民党の総裁選に向けた発言として「よく言った」という議員もいる。
総裁選の公示自体がまだ見えていないので、これをきっかけにこの発言が出るという可能性もある。
――6月は都知事選総裁選もあるが、こういった発言も出てくる中、どう見る?
橋下徹さん:
もちろん総選挙が近いという事情もあるんでしょうけども、でも、総裁の任期満了時においては総裁選がありますので、その時に岸田首相を支持するかしないかは正当な主張だと思います。任期が満了する前に選挙があるから引きずり降ろすのはよくないので、その前に判断するのはいいと思います。
むしろ維新の会のほうが執行部が大失態をやったにもかかわらず、全く党内からその執行部に対して責任を追及する声が出ないということのほうが僕は民主的じゃないと思いますね。まだ健全だと思いますよ自民党のほうが。
――これからこういった声が出てくる可能性はあるか?
フジテレビ政治部・西垣壮一朗記者:
岸田首相は17日は国会で謙虚に受け止めて今後、自分の責任も果たしていくと言っているので、総裁選が近づいてくると、そういった動きは表立っていくということはきっかけにあると思う。
自民党の中にパワーがないということの裏返しでもあるかと思う。
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