解散総選挙見据え動き慌ただしく…「政治とカネ」問題が焦点 自民党と立憲民主党の道連 相次ぎ定期大会

解散総選挙見据え動き慌ただしく…「政治とカネ」問題が焦点 自民党と立憲民主党の道連 相次ぎ定期大会

自民党と立憲民主党の道連が相次いで定期大会を開きました。双方とも「政治とカネ」の問題が焦点となりました。

16日、札幌市内のホテルで開かれた自民党道連の定期大会。中村裕之会長の謝罪の言葉から始まりました。

中村裕之道連会長)
「政治資金の不記載の問題が発生をし、政治の信頼を損ねていること、本当に申し訳なく、心から、心からお詫びを申し上げる次第です。申し訳ございません」。

自民党の派閥パーティーを巡る裏金事件。道内選出議員では、堀井学衆院議員で2000万円以上、和田義明衆院議員でおよそ990万円の政治資金収支報告書への不記載が発覚するなど、逆風の真っ只中です。

和田義明衆院議員)
「皆様方にはご迷惑おかけしました。お詫び申し上げます」。

和田議員は大会に出席して謝罪しましたが、堀井議員は「公務のため」として欠席しました。その上追い打ちをかけるのは、長谷川岳参議院議員による道や札幌市職員などへの威圧的な言動を巡る問題です。

長谷川岳参院議員)
「14年間の中で、驕りがあったことをお詫びしたいと思います。ゼロから出直します。どうぞよろしくお願いします」。

大会直前には、新たな問題が発覚。今年1月、東京で長谷川議員に面会した札幌市の幹部職員が、ミスなどを強く叱責され急きょ延泊して「反省文」を書き長谷川議員に提出していたことが分かりました。
次から次に出てくる問題にこの人も…。

鈴木宗男参院議員)
「あなたには将来があります。ここはびしっとけじめをつけた方がいい」。

道連の中村会長も、党全体に悪影響がないよう、本人に対処を求めました。

中村裕之道連会長)
「御本人が収束に向けて適切な対応をしていただくことが必要だということを求めました。なかなかこれが長引いているという状況は、自民党にとっても良くないことですから」。

針のむしろとなった長谷川議員。大会の途中、会場を後にしました。

逢坂誠二道連代表)
「裏金を作って私腹を肥やすような政治ときっぱりと決別をする。それが我々立憲民主党の政治であります」。

一方、今月8日に定期大会を開いた立憲民主党の道連。「政治とカネ」の問題を追い風に、「政権交代」を強調しましたが…。

8区支部・板倉幹事長)
「言っていることとやっていることが違うと国民から思われないようしっかりやってほしい」。

立憲民主党はパーティーの全面禁止法案を国会に提出しながら、複数の党幹部がパーティーを計画し、その後中止したことに非難の声が出ました。

逢坂誠二代表)
「何としても今の自民党を倒さないといけないという機運が盛り上がっている時に水差すようなことになってしまった」。

立憲民主党道連も、例年秋に開催している政治資金パーティーを年内は行わないことを決めました。

逢坂誠二代表)
「道連はきょうの予算を見ていただいてもわかりますが、それにそった対応になると思います」。

通常国会の閉会まであと1週間。
解散総選挙を見据えた動きが慌ただしくなっています。

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