【ニュース】「蛍の光」では伝わらない? 外国人客もわかる新“閉店曲”をダイソーが導入

【ニュース】「蛍の光」では伝わらない? 外国人客もわかる新“閉店曲”をダイソーが導入

閉店の時にかかる定番の曲といえば「蛍の光」ですが、外国人観光客に伝わりづらいという意見もあります。ダイソーの新しい取り組みを取材しました。

■閉店音楽 「蛍の光」から変更

 日本が誇る“世界の百均”ダイソー。東京・銀座の店舗には、世界中から多くの外国人観光客が買い物に訪れます。

外国人観光客
「So Cute(すごくかわいい)」

 そんなダイソーで今週、長年にわたって店舗で営まれてきた“ある”演出が変更されました。

大創産業 グローバル広報課
後藤晃一課長
「海外のお客様に、より閉店だというイメージが分かりやすいように、今週火曜日から閉店の音楽を変更させていただきました」

 ダイソーではこれまで、閉店を知らせる音楽として「蛍の光」を流してきました。

 日本人にとってはおなじみの曲ですが、「外国人には閉店が伝わりづらいのではないか」という声が上がり始めたのです。

 そこでダイソーは、音楽配信事業などを手掛ける「USEN」や早稲田大学マーケティング・コミュニケーション研究所と共同で外国人にも伝わりやすい閉店音楽の楽曲づくりに乗り出しました。

 その音楽のタイトルは「Good Day ~閉店の音楽~」。「郷愁感」をキーワードに小編成のオーケストラで、ゆったりとした曲調に仕上げられています。

 制作に携わったUSENの担当者は、次のように話します。

USEN 執行役員
山下光儀氏
「さりげなく閉店をお伝えする。強制的な印象を与えずに『この店に来て良かった』という満足感を感じていただき、『またこの店に来たい』と思ってもらえる音楽を目指して作った楽曲」

■外国人観光客の反応は?

 外国人観光客に「蛍の光」と「新しい楽曲」、どちらが閉店音楽としてより印象が強いかを聞きました。

外国人観光客(30代女性)
「新しい楽曲のほうが『閉店』という感じがします。アメリカでは、『蛍の光』は新年の曲という認識です」

外国人観光客(60代男性)
「新しい曲のほうがとても落ち着く響きで、リラックスできます」

 13日夜、閉店間際の銀座の店舗。新しい閉店音楽が流れるなか、買い物客が次々とレジや出口へ向かい始めました。多くの外国人観光客の姿もあります。

タイからきた観光客グループ 
「(Q.閉店音楽について?)『家』をイメージさせます」
「バカンスにきている感じ」
「そう、ゆったりできます」

後藤課長
「非常に(閉店音楽として)ふさわしいのではないかなという意見は上がっております。どこの国の人でも、この曲を聞くと『閉店なんだな』とか、心地よい気持ちでお帰りいただけることに期待しています」

(「グッド!モーニング」2024年6月14日放送分より)

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