6月4日から「歯と口の健康週間」です。東北大学発のベンチャー企業が歯の周りに炎症を起こす「歯周病」の治療器を約17年かけて開発し、世界に先駆けて販売します。
Luke代表取締役 東北大学大学院歯学研究科 菅野太郎教授
「今、青い光がつきました。殺菌をこういう形で一緒にやることによって外科や抜歯から逃れられるところに非常に価値があるかなと。(患者は)痛い思いをしないで済む、それから歯を失わなくて済むところが画期的かなあと思う」
この治療器は去年、世界で初めて歯周病の医療機器として日本で承認されました。
超音波で振動させながらレーザーを照射することで歯周病の原因である細菌を死滅させる仕組みです。
患者は歯の周囲を切ったり縫わずに治療できるため、痛みも少ないということです。
また、再発を防止するために患者の行動を促すアプリがこの治療器とセットになっています。
歯周病の菌は血液によって全身に運ばれ、心血管疾患や糖尿病など様々な病気の原因ともなっています。
厚生労働省によりますと、日本国内の重度の歯周病患者は約1100万人に上ります。