能登半島地震から5カ月が過ぎたばかりの被災地を3日朝、震度5強の地震が襲った。
住民たちの不安が続く中、今なお農業用ハウスで避難生活を送る家族に話を聞いた。
元日の地震から5カ月が経過した3日も、能登の人々は大きな恐怖や不安に襲われた。
3日午前6時半過ぎに震度5強の揺れを観測した輪島市では、倒壊しかけていた家屋5棟が新たに倒壊。
津幡町では、60代の女性が右足の骨を折る大けがをした。
3日の地震では、首都・東京にも緊張が走った。
東京や神奈川など関東各地にも出された緊急地震速報。しかし、実際には震度1以上の揺れは観測されなかった。
これにSNSでは「緊急地震速報が来て飛び起きたけど東京は揺れてないですよね?」「東京はまったく揺れなかったな。なんで鳴ったんだ?不可解だな…」などの投稿が見られた。
なぜ東京も速報対象となったのだろうか。
予測されたマグニチュードが実際よりもかなり大きい数値となったことについて、3日朝の気象庁の会見で地震火山部地震津波監視課長・原田智史さんは「極めて短時間に、同じ場所で地震が複数発生したことがわかっている」と説明した。
青井実キャスターは3日、輪島市内で暮らす保靖夫さんに話を聞いた。
保さんは「ちょうど朝飯が終わって、椅子から立ち上がったら(地震が)来たので、震度5強あったのでびっくりした。久しぶりの強さというか…」と当時の状況を話した。
元日の地震で自宅が全壊した保さん。
現在は、キュウリやナスなどを育てていた農業用ハウスを仮の住まいとして、近所の人たちと共同生活を行っている。
保さんは「不安っちゅうのは、梅雨に入ると蒸し暑くなったりする」と話す。
今後に控える梅雨や夏に向け、心配なのはハウス内の暑さ。
屋根に断熱材を張ったり、両脇のシートを開けて風通しをよくしたりするなどの対策は講じてはいるものの、限度がある。
保さんは「仮設(住宅)がいの一番(に求めるもの)。(Q. 仮設住宅に移る予定は?)仮設住宅は1月中に申し込んであるんですけど、報道を見ると8月中には全員入れると。個人個人には何も(市から連絡が)ないですね」と話している。
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