災害が起きない山を作りたい!チェーンソーを扱い山で働く林業女子の仕事とは【ゲキ推しさん】|TBS NEWS DIG #shorts

災害が起きない山を作りたい!チェーンソーを扱い山で働く林業女子の仕事とは【ゲキ推しさん】|TBS NEWS DIG #shorts

災害が起きない山を作りたい!チェーンソーを扱い、山で働く24歳の女性に密着しました。

岐阜県恵那市で林業に従事している、桑原佐季さん24歳。大学は岐阜大学で森林環境や生態系を学んだと言うことです。

そして山の手入れや木材の伐採、植林まで行う、岐阜県の安藤林業におととし入社。社員10人で女性は桑原さんのみという事です。

そもそも林業で働く人は1980年には約14万6000人でしたが40年たった2020年には約4万4000人と約3分の1に減少しました。

さらに65歳以上の人の割合は25%と全産業の平均より高い水準となっています。

ではこうした林業をなぜ仕事に選んだのでしょうか?

■林業従事者は40年間で3分の1に減少

小笠原亘キャスター:
岐阜県恵那市で林業に従事している桑原佐季さん。彼女は岐阜大学・生産環境科学課程で森林環境や生態系などを学んだ後に、2021年に植林から伐採、山の管理などを行う安藤林業に入社して現在3年目です。安藤林業は従業員10人ですが女性は桑原さん1人だけで、久しぶりの新卒で入ったそうです。

そもそも林業で働く人どれぐらいいるのか調べてみると、▼1980年には約14万6000人いましたが、40年後の▼2020年には約4万4000人、40年で3分の1まで減っています。働いている人たちの25%が65歳以上の高齢者で、他の産業に比べると突出して高齢者が多い業界になっています。
※林野庁HPより

――なぜ林業という道に?

桑原佐季さん
「大学の授業でチェーンソーを使って木を倒したとき、木が倒れる迫力に感動した。チェーンソーの資格を取ったときに林業に興味を持ちました」

■重さ7キロのチェーンソーで“山を若返らせる”

現在、彼女はどういった仕事をしているかを聞きました。
まず重さ7キロのチェーンソーを持っての皆伐(かいばつ)という作業。これは成長の悪い木を全て伐採し、苗木を植樹するなど山を若返らせる作業です。

桑原さん
「木を一本倒すのに最初は5分かかったが、今では1分ほどで倒せます」

他にも林業用のドローンで木を運んだり測量したり、重機もショベルカーやキャタピラーのついたトラックのようなものを運転したりと、林業関連の資格は10個以上持っているそうです。

ホラン千秋キャスター:
植樹って山や木を増やしていくのが一番だって勝手に思っちゃいますけど、そのあと管理を続けないと麓に住んでいる人の生活や命にも関わってくることなので必要不可欠ですけれど、その担い手が減ってきているということですよね。

日比麻音子キャスター:
こうやって守ってくれる人がいることをまず知ることが防災意識の高まりにもなるのかなとも思いました。

■桑原さんの目標「もっと頑張って山を守りたい」

小笠原キャスター:
今後も含めて社長さんにお話を伺いました。

安藤林業 安藤雅人社長
(桑原さんについて)
「チェーンソーの扱いは男性よりも上手で3年目とは思えません。林業は体力が必要なイメージだが技術でカバーできる」

桑原さん
(今後の目標)
「しっかり手入れされていないと木は育たず、山が壊れてしまうと災害が発生しやすくなる。もっと頑張って山を守りたい」

日比キャスター:
桑原さんのような存在がいるということで新しい扉が開く予感がしますね。

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