水原容疑者、MLB“永久追放”か…米紙報道 不正送金24億円は戻る?弁護士に聞く【知ってもっと】【グッド!モーニング】(2024年4月16日)

水原容疑者、MLB“永久追放”か…米紙報道 不正送金24億円は戻る?弁護士に聞く【知ってもっと】【グッド!モーニング】(2024年4月16日)

 アメリカ連邦検察に銀行詐欺容疑で訴追された水原一平容疑者のニュースについて、検察側の情報を受け現地メディアの報じ方に変化が出ています。

■大谷選手“違法賭博”への関与疑惑…後悔報じるメディア

USA TODAY(現地14日付)
「水原容疑者は野球界から永久追放される可能性がある」

 銀行詐欺の疑いで訴追された水原容疑者について、こう報じたのはアメリカのUSA TODAYです。

 大谷翔平選手に関しても、捜査当局の調査が終わり次第、MLB機構が面談を行い潔白を確認する予定だと伝えました。

ロサンゼルス・タイムズ(11日付)
「大谷翔平の潔白が証明された」

 水原容疑者の訴追以降、大谷選手の無実を伝えている現地メディア。事件が発覚した当初は…。

ロサンゼルス・タイムズ
「この違法賭博問題はまだ何か臭う」

 大谷選手の関与を疑う一部メディアも。しかし、そうしたメディアは先週の連邦検察の会見以降、“後悔”ともいえる記事を掲載しています。

ロサンゼルス・タイムズ(11日付)
「『この違法賭博問題はまだ何か臭う』と書いたが、そのコラムは価値を失った。そのゴミはすみに押しやられた」

FOXスポーツパーソナリティー ジェーソン・フィッツ氏
「翔平については、情報が出た時に事実だけを伝えるべきでした」

■水原容疑者の携帯電話、アクセス解析に…

 大谷選手が無実であると捜査当局が決定付けたのは、大谷選手と水原容疑者の携帯電話上のやりとりでした。

 問題発覚後、ドジャースを解雇され、アメリカに戻った水原容疑者。ニューヨーク・タイムズによりますと、ロサンゼルスの空港では国土安全保障省の捜査官が待ち構えていたといいます。

ニューヨーク・タイムズ ティム・アランゴ記者
「水原容疑者は空港での事情聴取に同意しなかったが、彼の携帯へのアクセスに同意する文書に署名をしました。これは捜査をする上で非常に重要なことです」

 水原容疑者は自身の携帯電話を調べられることに同意。当局は、大谷選手からも携帯電話を調べる許可を得て、2020年からの2人のやりとり、およそ9700ペ-ジを解析しました。

 その結果、スポーツ賭博に関する内容がないことや、大谷選手が水原容疑者の賭け事を知っている様子がないことから、大谷選手は「無関係」だと判断されたということです。

■24億円は取り戻せる? 弁護士「銀行の責任追及は難しい」

 一方、起訴状からは水原容疑者の不正送金の詳細も明らかに…。水原容疑者が初めて大谷選手の口座からブックメーカー側に送金したのは、2021年11月16日のこと。

 その前日、大谷選手は日本で会見に臨み、初のMVPを獲得した喜びを語っていました。

大谷選手
「お世話になったのは一平さん(水原容疑者)。常に仕事も一緒にしてますし」

 会見で大谷選手が口にしたのは、水原容疑者への感謝の言葉。連邦検察はその翌日に、水原容疑者が大谷選手の口座からおよそ4万ドルを不正に送金していたとしています。

 スポーツ史上類を見ない、およそ24億円にも上る不正送金。大谷選手は取り戻すことができるのでしょうか?専門家はこのように話します。

カリフォルニア州の弁護士資格を持つ 村尾卓哉弁護士
「20億円超ものお金を彼(水原容疑者)が持っているとは思えない。(胴元の)ボウヤー氏は暗号資産に変えて捕捉されないようにしている。そういう手段を講じている可能性が高いと思う」

 電話で本人確認を行ったにもかかわらず、水原容疑者による不正送金を認めた形の銀行。責任を追及することはできないのでしょうか?

村尾弁護士
「大谷選手の銀行口座を水原容疑者が一緒に開設して、ログイン情報とパスワードを彼が持っている状態が発端。家でいうところの合鍵を泥棒が持っている状態で、銀行側のセキュリティーがどれだけ機能するのか(責任追及は)難しいだろうと思う」

(「グッド!モーニング」2024年4月16日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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