派閥の裏金問題を巡って、自民党が安倍派と二階派の議員ら39人の処分を決定しました。安倍派の塩谷立座長と世耕弘成参院安倍派会長が、「離党勧告」という重い処分となりました。塩谷座長は、岸田文雄総理大臣に猛反発しています。
■二階氏・岸田総理は処分見送り…安倍派が猛反発
4日、裏金議員の処分を決定する党紀委員会が開かれました。
その冒頭、明かりが突然消え、部屋にいた議員からはどよめきが上がりました。
幸先が悪いスタートとなった党紀委員会。裏金議員ら39人に下された処分は…。
安倍派 “裏金”234万円
「離党勧告」 塩谷座長
「非常に厳重な処分で、誠に残念だと思っております」
安倍派 “裏金”1542万円
「離党勧告」 世耕参院安倍派会長
「まさに明鏡止水の心境でありまして。明鏡止水の心境であります。明鏡止水の心境で、政治責任を取るという決断をさせていただきました」
安倍派 “裏金”100万円
「党員資格停止1年」 西村康稔元事務総長
「いわば裸一貫で…裸一貫ゼロから…裸一貫で、もう一度ゼロから再出発するということだと思います」
その一方で…。
岸田総理
「私自身については、(検察からも)特段の問題があるとはされていなかったことから、今般の処分に際して、その対象とならなかったものと承知をしています」
“裏金”3526万円の二階俊博元幹事長と岸田総理の処分が見送られたことで、安倍派は強く反発しました。
安倍派 “裏金”994万円
「戒告」 大塚拓衆院議員
「極めて強い不信感を持っております。このような手続きで、議員の身分に関わるような処分を下すということが、果たして許されていいのか」
処分が決定する前にも、安倍派からは次のような声が上がっていました。
安倍派幹部
「こんな処分には納得できない。訴訟も辞さない」
安倍派若手議員
「岸田派も(略式)起訴されている。れっきとした裏金だ」
安倍派ベテラン議員
「間違っても、総裁選で再選させてはいけない」
実態解明が進まないなかで行われた39人の処分。党執行部への不満の声が続出し、“岸田おろし”に発展する可能性もあるなか、岸田総理は党内の不満を抑え込むことができるのか。
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年4月5日放送分より)
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