処分をめぐり、反発の声が相次いでいる。
裏金問題をめぐり、自民党は安倍派幹部らに対する処分をまもなく決定する。
ただ、議員からは疑惑を否定する弁明書の提出が続出。
中には処分を不服として執行部を訴える考えを示す議員も出ている。
党紀委員会が開かれる会場の廊下は、入りきらないほどの報道陣でいっぱいになっていた。
4日午後4時過ぎ、多くの報道陣が集まった自民党本部。
裏金議員の処分を決定する党紀委員会が開かれた。
その冒頭、部屋の電気が消え、どよめきが起きた。
重い処分が見込まれる安倍派の幹部は、「独裁的な党運営には断固として抗議する」など、徹底抗戦の構えを見せている。
さらに、処分に反発し、自民党幹部への訴訟も辞さない議員も。
自民党内に怒りと不満が渦巻いている。
4日の衆議院本会議には、このあと処分が下される裏金議員が続々と集まった。
野党の質問中、安倍派の座長を務めた塩谷立元文部科学相は、険しい表情を見せた。
裏金の総額が党で3番目に多い2728万円の萩生田前政調会長を直撃すると、処分を前に、自信の主張を示す弁明書を出したことを明らかにした。
記者「弁明書は提出した?」
萩生田氏「出しました」
そして午後4時過ぎ、39人の裏金議員らの処分を決める、自民党の党紀委員会が始まった。
安倍派の座長を務めた塩谷氏と、参院・安倍派のトップだった世耕前参院幹事長は、裏金作りを止められる立場であったとして、上から2番目に重い離党勧告の処分。
安倍元首相から直接キックバックの中止を指示されていた下村元文科相と西村氏は1年間の、高木氏は半年の党員資格停止となる予定。
一方、萩生田氏は1年間の役職停止にとどまる見通し。
しかし、処分される議員は「納得いかない」と反発を強めている。
塩谷元文科相「(言いたいことがある?)もちろん」
離党勧告の処分を前に、塩谷氏は4日朝、「不当に重すぎる処分を受けるのは納得できず、到底受け入れられない。独裁的・専制的な党運営には断固として抗議する」とした弁明書を提出。
さらに、岸田首相の政治的責任も問われるべきだと指摘した。
さらに、処分される安倍派の幹部からは、「離党勧告なら訴訟も辞さない」といった声も…。
怒りと不満が渦巻く中、裏金議員への処分は、まもなく決定する。
FNNプライムオンライン
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