小林製薬の紅麹の成分を使ったサプリメントを使用し、28日 新たに2人が死亡していたことがわかりました。静岡県内でも同じサプリを使用し、健康被害が疑われる患者が新たに5人増え計6人となりました。
小林製薬の紅麹の成分を使ったサプリ「紅麹コレステヘルプ」をめぐっては、使用した人に健康被害が相次いでいて、これまでに4人が死亡し106人が入院しています。
県内でも同じサプリを使用し健康被害が疑われる患者が計6人となり、うち2人は入院が必要でした。
県が緊急会議
こうした中、県は28日午前 関係する部署が参加して緊急会議を開き、現在把握している情報を共有しました。
県内の保健所には「サプリを飲んでいたがどうすればよいか」など不安の声が複数寄せられていて、今後も情報収集と健康への影響の調査を続ける方針です。
県 衛生課・太田智恵子 課長:
健康障害のある方として疑う方については国へ報告する事案としますが、調査しながら精査しています
県は回収命令が出ている3つの製品の使用中止と、健康に不安がある場合は医療機関や保健所に相談するよう呼びかけています。
治療をしている病院が会見
この問題で、この問題で富士市の病院でも同じサプリが原因とみられる患者2人が治療を受けていることがわかりました。
28日午後5時頃から病院が会見を開きました。
会見した富士市立中央病院では、持病のない2人が急性腎障害で入院しました。2人は、小林製薬の機能性表示食品「紅麹コレステヘルプ」を使用していました。
患者1
生来健康な人だった。受診3~6カ月前から紅麹コレステヘルプを摂取。他の病院へ消化器症状があって受診し、その際の採血で高度な腎機能障害と判明しこちらの病院を紹介され入院。腎機能は改善し数週間で退院した。当時は脱水に伴う急性腎障害と診断し対処し、外来診療に移行した。入院中はコレステヘルプの摂取をストップしているので、もしかするとそれにより腎障害が改善した可能性があると考えている。外来加療の中で患者は体調が戻ったということでコレステヘルプの摂取を再開した。その後、急性腎障害を再度発症し再入院した。2回目の入院中に各種検査をしており、その中で今回の報道を受け紅麹による尿細管障害が原因の腎障害ではないかと診断した。治療経過の詳細は割愛するが、腎機能は改善傾向。
患者2
生来健康的な人だった。受診前に6カ月間の紅麹コレステヘルプ摂取歴があった。消化器症状があり、採血で高度な腎機能障害と判明。入院し各種検査をする中で今回の報道があり、紅麹による尿細管障害が原因の急性腎障害ではないかと診断した。入院前からコレステヘルプ服用中止している。治療経過の詳細は割愛するが、現在は外来加療中で腎機能は改善傾向にある。
これまでに小林製薬の機能性表示食品「紅麹コレステヘルプ」を飲んでいた4人が死亡していて入院した人は106人、県内で健康被害が疑われる患者は6人です。
小林製薬は紅麹原料を170社以上に供給していて、FNNの調べでこれまでに小林製薬やシャンソン化粧品を含む58社が、自主回収や販売中止を発表しています。
機能性表示食品とは?
そしてこの機能性表示食品がどんなものかと言いますと、2015年に始まり、企業の責任で消費者庁に届けるだけで効果を表示して販売することができます。国の審査は必要ありません。
同じような効果を表示した食品として、特定保健用食品いわゆるトクホがありますが、こちらは国が効果や安全性を審査していて消費者庁が許可しています。
健康被害が判明した機能性表示食品は今回が初めてで、国の対応も注目されています。
機能性表示食品は現在 約7000点にのぼっていて、国は事業者に質問状を送り緊急点検を進める方針を示しています。
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