いまも8000人超が避難生活 電気・水道のない生活を強いられる人も【能登半島地震から3か月】|TBS NEWS DIG

いまも8000人超が避難生活 電気・水道のない生活を強いられる人も【能登半島地震から3か月】|TBS NEWS DIG

244人が亡くなった能登半島地震の発生からきょうで3か月です。石川県の被災地では復旧が少しずつ進む一方、避難生活や断水は続いたままで、完全復旧の見通しは立っていません。

輪島市役所では年度初めにあたり、新人職員14人に辞令が交付されました。被災地の復旧、復興を新たに担う立場となり、住民たちを支える決意を新たにしました。

新人職員 松野光さん
「つい、この間までは輪島市民として支えられるだけだった自分が、これからは輪島市の職員となり、地域の力になれることを心から誇らしく思います」

輪島市門前町に住む82歳の岡山繁さん。妻の久子さん(77)とふたりで能登牛を育てながら暮らしています。

いま生活しているのは日中でも暗い「蔵」の中。元日の地震で母屋が倒壊し、3か月経っても電気や水道がない生活を強いられています。

岡山久子さん
「2月いっぱいに電気を入れるようにするからしばらく待ってくださいと2月初めごろに電話来て、それから、なしのつぶて。いま振り返ると、よう我慢してきたもんやなと思う」

元日に発生した最大震度7の地震による死者は244人、このうち災害関連死は15人となっていて、安否が分からない人も輪島市で3人います。

住宅への被害は県内全体で7万5441棟に及んでいます。

3か月経っても、8109人が市や町が開設した避難所や、旅館・ホテルなどの2次避難所で生活しています。

また、断水の影響がいまだに大きく、珠洲市と輪島市を中心におよそ7860戸で水が通っておらず、日常を取り戻すにはさらに長い時間がかかりそうです。

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