小林製薬の紅麹(こうじ)原料を使ったサプリメントを摂取した人に健康被害が出ている問題で、厚生労働省は会社から2人の死亡事例の報告を受けたことを明らかにした。
この問題で厚労省は、26日のヒアリングで小林製薬から、2人の死亡事例の報告を受けたことを明らかにした。
また入院したのは106人で、窓口に寄せられた相談件数は約3000件との報告を受けたという。
これを受け厚労省は、本社がある大阪市に対し、食品衛生法に基づき、3つの製品の廃棄命令などの措置を取るよう通知した。
3つの製品は、「紅麹コレステヘルプ」、「ナイシヘルプ+コレステロール」、「ナットウキナーゼさらさら粒GOLD」。
26日夜、小林製薬の担当者はヒアリングを受けたあと、取材に「申し訳なく思っている」と述べた。
小林製薬の担当者「(Q.健康被害が出ていますが?)それは大変申し訳なく思っています。適切に対処していきます」
一方、2024年1月から毎日サプリを飲んでいたという男性(45)は、因果関係はわからないものの、腎臓の機能が急激に低下したという。
サプリを摂取していた男性「コレステロールの値が3月に検査したら下がっていたんですけど、それ以上に医師が『腎臓がおかしいよね』と。医師からは『80代くらいの腎臓だ』と言われました。とにかくショックでした」
小林製薬は、自社で製造した「紅麹原料」を食品メーカーなどに供給していて、これまでに小林製薬を含め国内30社が自主回収や販売中止を発表している。
政府は、関係省庁による連絡会議を27日午後、開催する。
林官房長官「関係省庁が一丸となって、食の安全の確保に全力を尽くしていく」
厚労省・消費者庁・農林水産省などが参加し、情報の集約と共有を図る。
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