派閥の政治資金問題をめぐり、3500万円を超える収支報告書への不記載があった自民党の二階元幹事長が、次の衆議院選挙に出馬しない意向を表明した。
自民党本部から、フジテレビ政治部・阿部桃子記者が中継でお伝えする。
重い処分が避けられないとの見方が広がる中、処分に先立ち、自ら身を引く決断をせざるを得ない状況に追い込まれた二階氏は、会見で不満をにじませる場面もあった。
自民党・二階俊博元幹事長「自らの政治的責任を明らかにすべく、本日、岸田自由民主党総裁に対し、次期衆議院選挙に出馬しないことを伝えました」、「(出馬しない判断は、執行部の処分の動きと影響しているか?)影響はありません。自らが決めたことです」、「(このタイミングで不出馬を決めた理由は?)年齢の制限があるか。お前もその年が来るんだよ」
側近の林議員とともに行われた会見は、10分ほどで終わった。
二階氏は、不出馬を伝えた際の岸田首相の反応については明かさなかった。
一方、自らが政治の師と仰ぐ田中角栄元首相の名前を繰り返しながら過去を振り返る場面もあった。
今後の焦点は、安倍派幹部の処分に移るが、岸田首相は、今週自ら党執行部とともに追加の聞き取り調査を行う考えを表明した。
岸田首相「調整中ではありますが、私自身も聞き取りを行うことを考えたい」
ある関係者は、「二階氏が身を引いた以上、安倍派幹部への影響は避けられないだろう」と話している。
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