裏金問題をめぐって、二階俊博元幹事長(85)が25日、次の衆院選に出馬しないことを表明した。
揺れる自民党に、さらなる激震が走っている。
25日、FNNのカメラに向かって「ご苦労さん」とひと声かけて自民党本部の会見場に入った二階元幹事長。
次の衆議院選挙に出馬しない考えを明らかにした。
自民党・二階元幹事長「私はこの際、自らの政治的責任を明らかにすべく、本日、岸田文雄自民党総裁に対し、次期衆議院選挙に出馬しないことを伝えた」
二階氏をめぐっては、自身が会長を務めていた二階派で、政治資金パーティーをめぐる問題が発覚。
さらに、自らも5年間で3500万円を超える不記載があったことがわかり、秘書が略式起訴された。
重い処分が避けられないとの見方が広がる中で、自ら不出馬を表明した。
自民党・二階元幹事長「(執行部の処分の動きは出馬しない判断に影響は?)影響はありません自らが決めたことです」
会見には、側近の林幹雄衆院議員も同席。
記者からの質問に対し、二階氏に代わって答える場面が目立った。
自民党・林幹雄衆院議員「(今後、政倫審に出席する考えはあるか?)出席は自分の判断でしてますので」
そして、現在85歳の二階氏に対する「年齢の問題なんでしょうか?」との質問に対し、二階元幹事長は「年齢の制限があるか? お前もその年くるんだよ。ばか野郎」と答え、終始、いら立っているように見えた。
これは23日、地元・和歌山県で行われたクジラの研究施設の完成セレモニーに出席した際の二階氏。
おそろいの法被を着て、満面の笑みを浮かべていた。
次の衆院選に出馬しないことについて、地元の人からは、「これからまだ頑張ってほしい方でしたから、非常に残念だと思う」との声が聞かれた。
一方、裏金をめぐる安倍派幹部への処分に影響が及ぶとの見方も広がっている。
自民党関係者「二階氏が身を引いた以上、安倍派幹部への影響は避けられないだろう」
岸田首相は26日、党執行部とともに、自らも追加の聞き取り調査を行う見通し。
FNNプライムオンライン
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