モスクワ郊外のコンサート会場で武装グループが銃を乱射し、60人以上が死亡した事件で、アメリカ政府がモスクワでテロ攻撃が起きる可能性をロシア側に事前に伝えていたと明らかにしました。
アメリカ国家安全保障会議のワトソン報道官は22日、アメリカ政府が今月上旬、モスクワで過激派組織「イスラム国」によるテロ攻撃が計画されている情報を入手し、ロシア当局と共有していたと明らかにしました。
情報は「コンサートを含む大規模な集会がテロ攻撃の標的になる可能性がある」という内容で、アメリカ政府はロシアに住むアメリカ人に注意を呼び掛けていました。
一方、ロシアの有力紙コメルサントは治安当局者の話として、反体制派でウクライナ側に立ちロシア軍と戦うロシア人部隊「ロシア義勇軍」による犯行の可能性を報じています。
ロシアのプーチン大統領は今回の事件についていまだ声明を発表していません。
その理由について、アメリカの元将軍はCNNのインタビューで「複数の西側諸国が日時や場所を具体的に示し、事前にテロの可能性をロシア側に警告していた。それにもかかわらず襲撃を防げなかったことにプーチン氏は恥じているからだ」と分析しています。
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