共和党の候補者レースを独走中のトランプ前大統領、今回の選挙戦では若者からの支持も広げています。アメリカの若者は77歳のトランプ氏のどこに惹かれているのでしょうか。
アメリカ南部・サウスカロライナ州のクレムソン大学。11月の大統領選に向けた共和党内の指名候補争いでトランプ前大統領の唯一の対抗馬となっているヘイリー元国連大使の母校です。
記者
「ヘイリー氏が卒業した大学です。共和党を支持する学生サークルが活動を行っています」
こちらの大学には共和党支持の学生が所属する「共和党クラブ」があります。卒業生のヘイリー氏を応援しているのかと思いきや…
クレムソン大学 「共和党クラブ」代表
「我々はトランプ氏を支持し、ヘイリー氏は拒絶します」
サークル全体としてトランプ氏の支持を決定。“保守的なトランプ氏の政策を支持している”ということですが、理由はそれだけではありません。
トランプ前大統領
「いんちきジョー。バイデンはいんちきだからそう呼んでいる」(先月29日)
「不法移民はアフリカ、アジアや南米からやってくる。彼ら(不法移民)は我が国の血を壊しているんだ」(去年12月)
バイデン大統領をののしったり、不法移民に対して人種差別的な表現をしたりするトランプ氏の発言は常に批判の的になってきました。
ただ、サークルの学生たちは好意的にとらえています。
「共和党クラブ」のメンバー
「彼は他の政治家と違い、何が言いたいのかハッキリしています。私は自分が信じることを率直に言う候補が好きで、トランプ氏はそうしています」
「私はトランプ氏の人となりが好きなんです。彼は生身の人間で自分の意見を持っています」
“トランプ氏は他の政治家と違い、身近な存在に感じられる”というのです。
トランプ前大統領(先月24日)
「バイデンは我々の国を破壊している。ジョー、お前はクビだ、出ていけ。ジョー、お前はクビだ」
長引くインフレやイスラエル支持を続ける中東政策で若者の「バイデン離れ」が進む中、彼らの間でトランプ氏が存在感を増しています。
前回、2020年の大統領選では29歳以下の若者票の62%をバイデン氏が獲得し、トランプ氏は35%にとどまりました。
ところが、現在は状況が一変。29歳以下を対象とした世論調査でトランプ氏の支持率がバイデン氏を上回るものが出てきています。
クレムソン大学 「共和党クラブ」代表
「世論調査も裏付けているので、11月の本選挙で大勝するでしょう」
トランプ氏は先月、自らの名前を冠したスニーカーを手に、若者に支持を呼びかけました。
トランプ前大統領
「投票に行かなければならない。若い人たちに投票に行ってもらおう」
5日には共和党の候補者レースの山場、スーパーチューズデーを迎えます。トランプ氏がどの程度、若者の支持を集めるか、11月の本選挙の行方を占う材料になります。
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