東京株式市場で、日経平均株価が史上初めて4万円を超えました。
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中継です。
先週1日の金曜日は、ギリギリ4万円の手前で踏みとどまった日経平均株価ですが、週明けの4日は、あっさりと4万円を突破して取引が始まりました。
アメリカでは先週末、IT関連銘柄の多いNASDAQの株価指数が、2日連続で史上最高値を更新しました。
この流れを受け、4日の東京株式市場でも半導体関連の銘柄など中心に買い注文が広がり、日経平均は一時、400円以上値上がりました。
結局、先週末に比べ198円高い、4万0109円で4日の取引を終えました。
この株高について、スタジオから解説です。
ーーバブル期の1989年からの日経平均株価の推移を見てみますと、かなり大きな動きですね
2008年のリーマンショックの時に付けたバブル後の安値「7162円」から見ますと、実に5倍以上の値上がりです。今年だけでも、6500円以上値を上げています
ーー大きな上昇ですが、なぜこのような上昇をみせているんでしょうか?
このところの上昇の主な要因はズバリ、「AI特需」です。チャットGPTのような生成AIには、半導体が使われますので、その需要拡大の期待から、半導体関連銘柄の株価が上昇しているんです。
そしてこれに加えて、東京市場の場合、「好調な企業業績」や「円安で日本株が割安になっている」ことなど、日本経済の先行きへの期待感が、株価を押し上げているんです。
ーーこの上昇はいつまで続くのかというのが一番気になりますが、どこまで続くんでしょうか?
誰も経験したことがない4万円の相場。特に今月は、今後の株価を見極める上で、ポイントが3つあるといいます。
1つ目は「企業の賃上げを見極める春闘」です。今月から大手企業の賃上げに対する回答が出始めます。昨年を上回る賃上げが実現すれば、日本経済への期待がさらに高まり、株価上昇の追い風となります。
2つ目は「日銀の金融政策を決める会合」。ここで今までの低金利政策を修正に踏み切れば、大幅な円安が一時的に、円高方向に振れる可能性もあります。その場合、輸出企業には向かい風になる可能性もあります。
そして3つ目に「アメリカの金利を決める会合」。アメリカの株価というのは金利によって大きく左右される傾向があるので、アメリカの株価の影響を受ける日本の株式市場にどこまで波及するか。
これらの結果を受けて、株価は上下に大きく動く可能性があるのとの見方があり、しばらくは探りながらの展開となりそうです。
(2024年3月4日放送「news every.」より)
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