自民党・安倍派の裏金を復活させたのは一体、誰なのか。4日から舞台を参議院に移し、厳しい追及が相次ぎました。
■4月“裏金解散”ある?野党追及
極めて異例の土曜日の審議で衆議院を通過させた2024年度予算案。成立を急いだ背景に何があるのか。
立憲民主党 辻元清美議員
「4月に補欠選挙があります。補欠選挙に負けたら総裁選の再選が危うくなる。だから4月、一か八かの裏金解散。総理ちょっと考えているんじゃないですか?」
岸田総理大臣
「全く考えておりません。年度内に成立させること。これが何よりも重要だと」
自民党の派閥による裏金問題の追及は、舞台を参議院に移して続いています。
辻元清美議員
「政倫審の焦点の一つは安倍元総理の死後、いつ誰が裏金を再開したのかでした。この点で西村議員は『話し合ったが結論は出なかった』。塩谷議員は『今年に限っては継続するのはしょうがないかな』と言っており、食い違っているんですよ。どっちかが嘘をついているということですね」
岸田総理大臣
「発言の食い違い等について私は判断することはできませんが、引き続き国民の関心事として説明が行われることが期待されると思っております」
辻元清美議員
「西村議員と塩谷議員に食い違いについて総理がただす。やられますか?」
岸田総理大臣
「どういった方策が可能なのか考えて参ります」
辻元清美議員
「総理が電話掛けるなり、官邸に呼んで聞けばいいだけの話じゃないですか、やる気ないんですか。総理がただせと言ってるんです」
岸田総理大臣
「実態把握に向けて党として対応を考えます」
辻元清美議員
「党の誰がやるんですか?茂木幹事長ですか?」
岸田総理大臣
「幹部で…判断をし、そして最終的には総裁である私が判断致します」
辻元清美議員
「じゃあ、最初から呼んで聞けばいいじゃないですか。やって下さいよ。公の場で食い違いがはっきりしたんですよ」
岸田総理大臣
「食い違い…食い違いが生じたかどうかも含めて確認をさせていただきます」
全容解明どころか、ますます謎が深まった衆議院で行われた政倫審。
■全額“キックバック”?選挙年に
実はこの裏金問題、参議院では衆議院とは違う疑惑が浮上しています。
立憲民主党 石橋通宏議員
「安倍派は参議院議員について、選挙年に全額キックバック、もしくは全額中抜きを許していたという報道があります。これ総理、調査されたんですか?」
岸田総理大臣
「安倍派の資金の動きについては聞き取り調査のなかで様々な発言を承知しています。しかし、ご指摘の点について具体的な発言は把握していないと承知をしています」
石橋通宏議員
「選挙年に全額中抜き、キックバックしたら相当な額になります。単に不記載問題だけの話ではありません。そのお金がもし、選挙に使われていたら公職選挙法違反にもなります。それだけ大きな事態です。調査されるんですよね?」
岸田総理大臣
「党として、実態把握を行って参ります」
野党側は参議院でも政倫審の開催を要求。収支報告書に不記載があった議員、32人全員の出席を求めています。
辻元清美議員
「総理、私ね22年前、秘書給与問題で議員辞職したんですよ。その時ですね、議員辞職しても参考人招致に応じろと私を引きずり出したのは自民党なんですよ、震えながら出たんです。私は参考人招致から逃げなかったから、復帰できたと思ってます。自民党若手議員に安倍派幹部の顔色を見ずに真実を語れとここで呼び掛けて下さい」
岸田総理大臣
「志のある議員は政倫審をはじめ、あらゆる場を通じて説明責任を尽くしてもらいたいと申し上げております」
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