自民党の派閥の政治とカネの問題をめぐり、衆議院の政治倫理審査会に岸田首相が出席する意向を表明しました。中継です。
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与野党協議に進展がなく、政権が追い込まれる中、事態打開に向け、岸田首相は自らが政倫審に出るという攻めの一手を打った形です。
岸田首相「政治に対する不信、これがますます深刻になってしまう強い危機感を感じていたところであります。私自身、自民党総裁として政倫審に自ら出席をし、マスコミオープンのもとで説明責任を果たさせていただきたい」
岸田首相は決断した理由について「開催に見通しが立たないことは極めて残念」とした上で「私自身、説明責任を尽くしていきたい」と述べました。
岸田首相はまた、政倫審への出席を申し出ている他の5人の議員に対して「志のある議員には説明責任を果たしてもらいたい」と公開での説明に自ら応じるよう促しました。
政倫審をめぐっては、安倍派の事務総長だった西村氏、二階派の事務総長の武田氏ら5人が説明を申し出ていたものの、公開か非公開かで調整がつかず、開催のメドが立っていませんでした。
立憲民主党・安住国対委員長「総理がお出になる理由によっては、総理以外に対象が広がっていくことになりますから、あの5人を出すために自ら率先してということなのかもしれないけれども、ルール上は、ほかの議員にも、これは広がっていく可能性も出てきたと思います」
岸田首相の決断を受け、立憲民主党の安住国対委員長は、岸田首相が出席するのであれば、5人に加えて二階元幹事長なども政倫審に応じるべきとの考えを強調しました。
――なぜ岸田首相、自らが出席する意向を表明したのでしょうか。
岸田首相は決断について、周辺に対して「もうこれしか選択肢はない」と話したということです。
ほかに、岸田首相は周辺に「政倫審の出席は議員個人の判断だ。説明する意志のある議員は誰でも出られるということだ」と述べています。
この決断に、ある閣僚経験者は「身を切る覚悟を見せた」。ほかの安倍派の議員は「5人に出席を促す、よい作戦だ」などと話しています。
一方で、今回の決断に「安倍派との溝が、さらに広がる」との声も出ていて、政権運営の新たな火種になる可能性もあります。
(2024年2月28日放送「ストレイトニュース」より)
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