世界各地も異常気象…中国-52.3℃ 中東に大量ひょう 欧州で雪不足 真冬に海水浴も【羽鳥慎一モーニングショー】(2024年2月21日)

世界各地も異常気象…中国-52.3℃ 中東に大量ひょう 欧州で雪不足 真冬に海水浴も【羽鳥慎一モーニングショー】(2024年2月21日)

 20日、群馬県伊勢崎市では最高気温が25.4℃と、今年初めての夏日となった。20日は関東などで異例の暖かさだった。こうした異常気象は、世界各地で起きています。ヨーロッパでは真冬にもかかわらず、海水浴を楽しむ人たちの姿が見られた。

■2月後半で群馬25℃超 北日本は衝撃の寒暖差

皇居ランナー
「2月にしては異常ですよね。こんなに暖かくていいのかなと思いますね」

 タンクトップやTシャツ姿で走る多くのランナーたち。20日午後2時ごろの皇居前では、手元の温度計は25℃を指していた。

 多くの人が上着を脱いで歩くほど、陽気につつまれた東京。都心は23.7℃と、5月中旬並みの気温を観測した。

 群馬県伊勢崎市では25.4℃を観測し、本州では今年初めての夏日になった。

 関東各地で異例の暖かさとなった一方、北海道稚内市は、一日で気温が18℃以上も急降下した。

 19日に13.9℃を観測した札幌市も、気温が氷点下となり、冬に逆戻りした。

 寒暖差が激しくなった原因は、地球規模で発生している寒気と暖気の混在。北極からの寒気の吹き出しが乱れ、ムラを作っていることが影響しているという。

 その影響は、世界各地にも及んでいる。

■中国で巨大すぎる竜巻「すべてめちゃくちゃ」

 ゆっくりと動く、巨大な竜巻。17日、中国の新疆ウイグル自治区で、台風並みの強風が吹き荒れた。

 猛烈な風で砂が舞い上がり、進むにつれて前を走る車が、砂煙で見えなくなる。

 風で飛んできた砂粒が車体に当たり、バチバチと音を立てる。

撮影者
「この風と砂ぼこりを見て。大変だわ。窓ガラスが全部割れたの」

 最大風速48.4メートル。砂だけでなく石も飛ばし、車の窓ガラスを破壊した。

 高速道路では、運転できなくなった車が立ち往生。レスキュー隊に救助される人たちが続出した。

 避難しようとするが、風圧でドアが開かず、割れた窓からトランクを運び出す人もいた。

撮影者
「すべてめちゃくちゃだ」

 サービスエリアでは、割れた車の窓を段ボールや毛布などで応急処置する人が多く見られた。

■中国で“真っ赤”砂嵐 -52.3℃…強烈吹雪

撮影者
「ここに来て20年経つが、こんな光景初めてだ」

撮影者
「今は、朝の10時半なのに」

 砂嵐に見舞われた街中は、真っ赤に染まっている。SNSでは、「まるで火星のようだ」といった声があった。

 建物の中に砂が入り込んでしまったのか、ほうきやモップを使ってはき出す様子も映っていた。

 新疆ウイグル自治区では18日、観測史上最低となるマイナス52.3℃を記録した。

 猛吹雪に見舞われ、ホワイトアウト状態となった道路では、一時1万台以上の車が立ち往生し、4万人余りが足止めされる事態になった。

 昼間は9℃あった気温が、夜にはマイナス21℃と、およそ30℃低下する場所もあり、この寒暖差が強風の原因だったとみられている。

■中東・砂漠の街に…大量ひょう 街中が冠水

 異変は中東でも起きている。

撮影者
「なんてことだ…これは現実なのか?」

 男性が手にしているのは、大粒のひょう。雨も滅多に降らないアラブ首長国連邦の街に、地面が見えなくなるほどのひょうが降り、多くの住民が驚きの声を上げていた。

撮影者
「ひょうを見るのは初めてだよ」

 大雨に見舞われたのは、“砂漠の街”ドバイ。街中の至る所で冠水した。

 排水システムの処理能力を大幅に超える雨が降ったことが原因だという。

 大雨の被害はトルコでもあった。洪水で住宅街が冠水し、レスキュー隊がボートを使って、住民たちの救助にあたった。

■真冬に雪不足…スイス・イタリア異変だらけ

 日本だけでなくヨーロッパの各地でも、季節外れの暖かさになった。

 スイス・ヴォー州では、雪がわずかに積もり、砂利と土があらわになった山肌が広がる。

 スイス南西部のスキー場は雪不足に見舞われた。

 本来なら一面、雪に覆われ、冬のリゾート地として人気の場所だが、2月に入っても雪は降らず、スキー場を開けない。

 地面には放置されたゴンドラに、ひと気のないリフト小屋は、まるで廃墟のようだ。

スイス気象局・気象学者
「1月は平均気温がマイナス0.5℃で、平年より約2℃上でした」

 雪不足はイタリアでも起きている。

 ゴルフ場のように見えるこの場所は、冬には雪景色が広がる人気のリゾート地だが、去年から雪がほとんど降らず、今シーズンはまだ営業ができていないという。

 スキー場の周辺は、ひと気はなく閑散としている。かき入れ時のはずが、シャッターが閉まっている店もある。

スキー場経営者
「0℃くらいまで低くならないと雪が降らないのに、先週は12℃もあったんだよ」

 雪不足の一方で、季節外れの暖かさを楽しむ人もいた。

 イタリアと海を挟んだクロアチアでは、16℃近くまで気温が上昇。海水浴を楽しむ多くの人の姿が見られた。

現地の住民
「これほど暖かくなった記憶はありません。このスウェットの下にはTシャツを着ていませんが、暑いです」

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年2月21日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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