自分の血液型をご存じですか?今、血液型を知らない若者が増えています。血液型を知らなくても困ることはないのでしょうか、専門家に確認しました。
■新生児の血液型検査は間違った結果が出ることも?
南波雅俊キャスター:
血液型を知らない人が増えている。ある一定の年齢層以上の方にとっては驚くかもしれません。
血液型に関して街の声なんですけれども、「知らなくても困ったことが無い」という17歳や、「多分B型で通してる。どっちでもいいかなって思って」というような19歳もいました。
産婦人科医の宋美玄先生いわく「ここ20年くらい、生まれた時の血液型の検査はほとんどしなくなっています」ということです。
新生児の血液型というのは、お母さんの抗体が新生児に移っていて、間違った結果が出る。つまり、お母さんの血液型の結果が出ることもあるということです。ですから、検査の時期は早くても1歳以降で、確実なのは4歳以降だと宋先生はおっしゃっています(※個人差あり)。
日比麻音子キャスター:
さっき我々もアナウンサー同士で「何型なの?」なんて話をしていて、A型という良原(安美)アナウンサーに「ああ、A型っぽい」ってどうしても言っちゃったんですけど、それって何なんだろうと、確かに改めて思って。
私はO型なんですけど、「O型だから、おおざっぱだから仕方がない」って言い訳にしてます。でも、なんの根拠もないんです。
井上キャスター:
例えば「何型ですか?」「A型です」って言うと「あー、そうだと思いました」ってなるじゃないですか。この時間って一番無駄な時間だって、ずーっと思ってたんですよ。何?って。
■血液型診断、科学的根拠はないのになぜ広まった?
南波キャスター:
でも私は逆に、その血液型“っぽくない”とよく言われることがあります。それもどういうことなのか、このあとまた改めて説明しますが、その前に、自分の血液型をどんなタイミングで知るのか、街の皆さんに聞きました。
21歳
「アレルギーを調べるのに、血を採るときに、ついでに血液検査もしてもらいました」
18歳
「小学1年生くらいまで分からなくて、それで気になって、連絡帳の欄に書きたくて、血液検査で調べました」
ちなみに外国人観光客は、ほとんどが無関心でした。
アメリカからの観光客
「アメリカでは、自分の血液型はほとんど知らないわ」
オーストラリアからの観光客
「私は血液バンクでナースとして働いていて、血液を集めています。でも、自分の血液型が思い出せない」
南波キャスター:
結構、海外の方はそんなに気にされない。
ハロルド・ジョージ・メイさん:
私のドナーカードを見ても、どこにも書いてないんですよ。やっぱり、あんまり重要視されてないのかなと。
日比キャスター:
海外の場合は必ず記載するんですか?
ハロルド・ジョージ・メイさん:
いや、海外も記載しないですね。
井上キャスター:
むしろMBTI診断とか、そういうほうが根づいている気がしますけどね。
南波キャスター:
何型っぽい、何型っぽくないみたいな話でいうと、心理学の専門家・総合心理教育研究所の佐藤隆代表は「血液型と性格の関係は、科学的な根拠は証明されていない」とおっしゃっています。
じゃあなんで、これほどまでに血液型診断は広まったのでしょうか。▼そもそも日本人は分類するのが好きで、みんなが知っている血液型で分類していこうと。
それだけでなく、▼血液型は4タイプなので、分類するのも多くもなく少なくもなく、皆さんの割合(A型4割、B型3割、O型2割、AB型1割)も含めてちょうどいいんじゃないかと。
さらに▼「おおざっぱ」「慎重」など、誰にでも当てはまりやすい特性だった。おおざっぱなところは自分にもあるし、でも慎重なところもあるしという、誰しもがある…
井上キャスター:
言い方はあれですけど、詐欺師が使うやり方ですよ。何か当てはまるっていう。言い方ごめんなさいね、強いですけど。
南波キャスター:
そう思い込ませるというか、そういう部分もあって。
あとは▼指摘されると、思い込んで行動してしまう心理。「君って、ちょっとおおざっぱだよね」「そうかも。まあ、いいか」みたいな。さっき日比さん、自分でO型だからいいやって言ってましたけど、あえてそういう動きになってしまう、行動してしまう傾向もあるということです。
■血液型を知らなくて困ることは?日本赤十字社に聞いてみた
南波キャスター:
そして、血液型を知らなくて困ることはあるのか、日本赤十字社に取材しました。答えは「特にありません」ということでした。
「でも、輸血とかする時には知ってたほうがいいんじゃないの?」という質問もしたんですけど、「自己申告があっても必ず検査して輸血します」ということです。
「ただ、こういう場合は知っているといいかもしれない」というのは、珍しい血液型の場合です。例えばA型の中のRhマイナスという種類の方は、日本においては全人口の0.2%ほどしかいないということで、献血をお願いされることもあるし、このあたりは知っておくと…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20240219-6140065)
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