堅調に推移する日経平均株価。「春ごろにも次の節目とされる3万8000円に達する」との見方が出ています。
上昇要因の一つとされているのが中国株の低迷で、投資マネーが日本株に流れ込んでいることです。
しかし、その中国株が先週、1年3カ月ぶりの上昇率を記録し、下げ止まりの兆しを見せました。一体、何があったのでしょうか?
マネックス証券 チーフストラテジスト 広木隆氏
「いわゆる『国家隊』と呼ばれる中国政府主導の介入なんですね。資金を投入して、株式市場で買い支えをしたり、あとは空売りの規制ですね。そういった行動が政府主導で取られて、下げ止まった」
「国家隊」とは、株価対策のために出動する中国の政府資金の通称です。中国・上海証券取引所における株価指数は、ここ数カ月下がり続けていました。
5日には、一時およそ5年ぶりの安値を記録したため、ついに国家隊による大規模な介入が始まりました。日本円にして3000億円から4000億円規模の資金が投入されたといいます。
より多くの投資資金を流入させ、市場の安定を維持する狙いがあるとみられますが、広木氏は「介入では株価の上昇は難しい」と指摘します。
広木氏
「株式市場というのは、将来の成長性や期待を買って上昇するもの。中国経済そのものが立ち直っていくには、まだまだ時間がかかるでしょうから。一時的な止血処置というか、そんなように見えますね」
気になる日本への影響について、広木氏は次のように分析しています。
広木氏
「中国本土から日本株に入ってきているお金は300億円ぐらい。アメリカやヨーロッパ、その他の地域から2兆円とか3兆円近く来ている。その中のごくわずかなんですよ。チャイナマネーというのは。日本株の上昇への影響というのは、そんなにないものだろうと思います」
(「グッド!モーニング」2024年2月13日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp